東京湾臨海署安積班シリーズの短編集。
警察学校時代の安積と速水の話から、交番警官時代の安積、新米刑事となった安積、新たにできた東京湾臨海署の刑事課強行犯係りの係長として赴任してきた安積までの、各時期の警察官安積の姿が描かれている。
熱い思いを持ち、正義感を保持する警察官安積。気に染まぬことには断固として拒否し、真実を認めて、被害者加害者双方の真実を追求していく警察魂。
最初は違和感を抱いて反発しても、いつか彼の思いに心酔し、強力な仲間意識、第二の家族とも言える連帯感を部下たちに植え付ける安積。
出世には縁遠いが、警察官としては、刑事としては誇れる人間である安積。
久しぶりに読んだ刑事安積の話、10編の刑事安積ができるまでを描いた作品は、どれがいいというわけでもないが、安心して読める、楽しい話だった。