続編の「水中少女」を読んだついでに、本編も読んでみたが、こちらも不思議な話3編からなる。
結婚しないまま、ずるずると同棲していた男がある日会社へいくと、倒産して無職に。同棲相手はそれを聞いて、出ていった。そんな男がもとの職場の同僚と何かと動き回り、結局は唯一の身内であるおばさんが経営していた喫茶店を受け継いで、身を固めるまでの顛末が描かれる。竜宮電車の模型が出てくる。
母子家庭で暮らす中学生の少年は帰宅部。テンションが高い母親の言動にいやけがさしていた。無理して私立校に通う彼の趣味は図書館で鬼という字がタイトルにある本を借りて読むこと。転校して、後に死んだ同級生だった少女から聞いた話がもとだった。鬼のつく本を年の数だけ読むと、願い事が叶う、と。彼が願ったものは何だったのか?
貧乏神社の神体である神様は、人間の姿でハローワークに通い、バイト生活をしている。神主夫婦は塾をしたり、看護師のパートで生活してる。神社内では神様の姿は見えないが、その存在は夫婦とも信じてる。
新たにバイトに入った花屋で、女主の問題に関わる神様。やがて問題の根には、主の昔の同級生だったものがあることがわかる。問題の女の家で見つけた乗車券で竜宮電車に乗る一同。どんな憂いも取り除く場所へ運んでくれる竜宮電車。彼らには遠い思い出のなかにあった竜宮電車に、今も関心があった。電車のお陰で、迷いの多い人生をやり直すことになる彼ら。
ヒューマン・ファンタジーと、あるが、そうなのか?