海辺の丘の上にある私立高校、元は華族のお嬢様が通う女子高だったが、今は共学となり、校舎も新しくなった。
学校までの坂道沿いに咲き乱れる桜並木。その美しさに憧れて入学した主人公の女子高生の2年生の一年間を描いた物語。
中学時代は陸上部にいたが、自分の限界に気づき、高校では帰宅部。友達のマリンは別の中学だったが、同じ陸上部員として顔見知りだったのがきっかけで、話すようになり、友達に。幸い、1年も新2年も同じクラス。彼女も帰宅部。
近所で働く父親に連れられて、食品サンプルを作ることを学んだマリンは、部屋にいくつものレタスを作っては並べている。
主人公は3年生でテニス部の谷田部先輩に密かに思いを寄せている。ただ、遠くから眺めているだけで、積極的に近づこうとはするつもりはない。
そんな二人の女子高生の平凡な日常がたんたんと描かれていく。
そしてクラスメイトの男子に少しづつ心が近づいていき、告白するまでになる。特に山場があるわけでもない、女子高生の日常が描かれてるだけで、半分くらいで、読むのが億劫になった。
最後が卒業式で先輩たちを送るところまで。
どうも最近出た畑野さんの作品は私には今一つ魅力が感じられない。
図書館司書を描いた「海の見える街」で好きになり、「国道沿いのファミレス」「南部芸能事務所」シリーズを読んできたが、そこまでで、その後出た新作はもう数冊あるのに、読んでない。今度は主人公が高校生だから、読めるかと思ったが。