著者は、東京のマンモス新刊書店に就職したのち、7年後に新設された沖縄支店に転勤。2年後退職して、沖縄の商店街で小さな古本屋を始めた女性。
沖縄は本土からは遠い、新刊書店が入るのも遅い。それなら沖縄にある本を買い取り、古本として流通させればいいと思い始めた古本屋。
その傍らに感じたこと思ったこと体験したことを綴ったエッセイ風の読み物。
初心者から見た古本屋の内情、仕組みなどを知るのも面白い。
私にとって印象的な言葉は、本は必ずしもすべて読めなくてもいい。積んどくだけでも意味がある、と以前聞いていたが、それをさらに押しすすめて、積んどく本を読まないまま処分してもいいと、著者が述べたこと。積んどく状態で感じた思いを味わうことだけでも、意味のあることだと。
実は私自身積んどく本が部屋に溢れている。処分しなければと思いながらも、一度も読まずに処分するのはどうかと思い、なかなか処分できない。今は図書館本を読むことさえ全部はできない状態で、積んどく本にてをつけられる見込みがまったくなく、どうしようかとたまに悩んでしまう。
縁がある本なら処分してもまた巡り会うはずという著者の言葉は、わずかだが光が差した気持ちがする。