連休になったが、相変わらず暑い。その暑さをいいわけに、本が読めない。
半日サボって、ようやく1冊読了。
人の話を聞くのが得意な聴き屋。大学生でありながら、そう呼ばれる柏木くん。
彼の活躍を描いた短編集で、シリーズ2作目の本書には、5作が収録されている。
最初の1作は、柏木くんと亡き祖父との思い出の話。両親と弟、妹と一緒に、独り暮らしの祖母を訪ねた一家。亡き祖父の法事に出るため。そこで柏木くんはおっかない人と言う祖父の思い出が間違っていることに、聴き屋として気づく。

2作目は、聴き屋だったために、真相に気づけなかった恋人たちのエピソードが描かれる。心理学の教授に頼まれ、講義で話をすることになった柏木くん。

第3作では、タレントの美少年の奇妙な行動の意味を探るべく、少年と話をした聴き屋柏木くん。

第4作では、部室にたまったがらくたをフリーマーケットに出品することになった。部員が交代で店番することになり、幽霊のような女性の先輩と店番になり、寝込んでしまった柏木くんは、いたずら好きの仲間川瀬に、先輩とおもちゃの手錠で繋がれてしまう。そして鬼ごっこに参加させられる。鬼の川瀬を見つけられないと、手錠ははずせない。はたして、柏木くんは川瀬の居所を突き止められるのか?

第5作は、タイトル作。音楽科の選抜学生によるコンサート。会場が泡だらけにされ、会場が変更。新たな会場にも泡が撒かれ、暗幕を取り外してのコンサート。結果は久しぶりに演奏した教授の演奏がかなりひどいものだった。いたずらの狙いは教授の追い落としか?でも、教授は大学をやめたがっていた。聴き屋柏木の面目躍如の行動で、明らかになった真相と犯人。師弟愛にあふれた作品だった。

自ら推理し犯人を明らかにする積極さはない分、いくぶん華やかさはないが、それでも結構楽しめた。