平成になった年に、老舗の映画会社、銀都活劇に入社した六人の若者。
その一人で、北関東の映画館に転職した栄太郎が、映画館を閉じることにした二十六年後に、同期会を提案。久しぶりに再会した六人を描いた最初と最後の章を除いて、中の六章は六人の独白による当時の思い出話と言う構成になっている。
中小の映画会社になっていた会社で、四人はローカルを担当する営業で、短大出の留実は登録担当、帰国子女の麗蘿は、海外事業担当だった。
同期入社とはいえ、それぞれの事情を抱えて入社した六人。互いに対する評価も好き嫌いも違うのに、二十数年たっても再会するということは、共通して残る思い出とか映画に対する思いがあるからなのだろう。
なかなか興味深いと共に、人生を考えさせる物語だった。
それと共に、そんな友を持つことができた彼らが少しうらやましい。そんなことを思わせた作品だった。