読後感がいいのは、やはりさすがに加納さんらしい作品。
閉校が決まった私立の女子大、その最後の卒業生のなかに、単位不足で卒業できない生徒たちがいる。
彼女たちを救うべく、理事長は彼女たちを寮で合宿させて、特別補講を行うことにする。
一部屋に二人で泊まらせて、規則正しい生活をさせることで、不規則な生活のために、問題を抱えていた彼女たちを、世間に出て生活できるようにしようとした。
様々な問題、拒食症、性同一性不一致、自殺願望など、放置しておくと命の危険もありそうな彼女たちを、なんとか生き延びて生活できるようにしてやりたいと願った理事長夫婦と校医。
最後に卒業式を迎えた彼女たちに話した理事津長の昔話に、その動機が理由が明らかになる。
卒業式を無事に迎えた彼女たちに食えて、理事長は二人の女性の写真を持ち出す。女子大創立前に不幸にも亡くなった理事長の姉と、女子大入学を目刺しながらも、中学時代に亡くなった孫娘の遺影。
一見普通の女子大生にも家庭のや自身の事情による様々な病気を持っている。
それを理解し、少しでも改善して、世に送り出そうと老骨に鞭打って、最後の補講を行う理事長たち。すごいな。こんな人のもとで学べた彼女たちは幸せだ。