著者は医師でありながら、茶道雑誌「遠州」に、5年半の長期にわたり連載した小堀遠州の伝記小説。
戦国の乱世から江戸幕府が確立していく変革期を生きた遠州。歴史小説の主流である天下人や為政者の武の系譜の影になる、美の系譜とか日本固有文化の系譜にこそ、日本人の背骨となる精神の支柱があることを、物語により明らかにしたいとした。数奇に生きたために、時の権力者から受け入れられず、抹殺された人々
。利休、織部。彼らの系譜につながりながらも、犬死にすることを拒否したために、辛い生涯を生きた遠州。
二つの陣営の狭間に置かれ、辛い立場に置かれながらも、懸命に生き抜き、安易な死を選ばず、輝かしい文化遺産を後世へ伝えた。遺産となった茶の湯や庭園、建築だけでなく、人間としての尊厳を失うことなく生きようとした、綺麗さびの生き方は、現代の我々にも学ぶことがあるのではないか。
遠州はその生涯において、様々な人々と交際した。天皇や将軍から庶民にいたるまで多岐にわたる。人と人、心と心、魂と魂がいかに結びつき、強まり、あるいは緩み切れたか。そんな点を読み取ってほしいと著者はいう。
本作はエンタテイメントではない。だから、一気に読破するなど愚かしいという。遠州と共に人生の旅路をたどり、時には休んで深呼吸し、空を見上げたり、可憐な花に目を落とす。

そんなあとがきを先にのぞいていたために、1章か2章読んでやめるつもりだたが、著者が愚かしいといった一気読みしようとしたものの、今日一日ではやはり無理だった。なにせ、本文だけで、844頁もある。全6章の第4章まで、623頁までしか、読めなかった。最後まで読もうかとも思ったが、少し疲れた。それに、最後がハッピーになるというものでもなく、ここでひとまずやめようかと思う。三連休も終わり、明日は出勤。他にも読む本がたまっているので、この本はひとまずここまで。