本の表情を生み出す職業、装幀家。新たに出版される本の表紙のデザインから、紙の種類、帯の有無やそのデザインを考案し作り出すのがその役目。
二つの出版社が合併したことで、新たにコンビを組んだ二人の装幀家、新米のわらべとベテランの巻島。本の中身を読み込み、内容にふさわしい表情を表現することが仕事だと信じるわらび。本の中身は一切見ない、それは編集者に任せてある。我々の仕事はいかに本を売れるようにするか、それにふさわしい装幀を生み出すことだという巻島。
最初は合わないため、口喧嘩が耐えなかった二人だが、いくつかの仕事を協力して進めていくことで、互いのよさも悪さも、いくぶんかは理解できるようにあり、しっくりいくようになる。
そんな二人の最初のクライアントは、なんと装幀など不要だと言い切る大御所の作家。白地にタイトルと著者名さえ入れればいいと。そんな作家に二人はどう対処したのか?
なかなか面白かった。本にまつわる仕事も知らないことがあり、興味深い。作家と編集者というのは知っていたが、さらに装幀家という仕事があるんだ。それも単なるおまけではない意味ある仕事が。
とはいえ、どちらかと言えば、装幀で本を選んだ経験はあまりないな。やはり中身が面白いかどうかが、私の選書の決めてだと思う。