江戸の町名主の一見頼りない跡取り息子麻之助を主人公にしたシリーズまんまごと、その第5作。
7編の事件、話でなる。
最初のタイトル作品は、祭りのための寄進が集まらず、回りの名主である麻之助たちが、皺寄せでてんてこまいする。
二編目の話は、近くの町で繰り返し起こる子犬や子猫の失踪と、ぼや騒ぎ。誰が、起こしているのか?子犬の探索を頼まれた麻之助は、やがて2つの事件の関係に気がつき、下手人を待ち受けて捕まえる。
3編目は現実離れの幻想風。町に流行る麻疹もどきにより、寝付いた麻之助らが、異界へふみこみ、あの世の一歩手前までいくも、無事に戻るまでの顛末。
4編目では、麻之助が病の質屋に頼まれて、幼い一人息子を悪名高い高利貸しに預ける。そのわけは、室屋には財産を狙う勘当された長男がいて、やくざの親分になっていた。彼らとの壮絶な戦いの顛末。
5編では、花嫁衣装についた汚れに起因する騒ぎの裁定にまつわる騒動を描く。
6編では、麻之助の親友の町名主にようやく縁談がまとまりかけたのに、進展しない。調べてみると、裏に邪魔するものがいた。親友の若い義母を狙うあくどい男の陰謀に立ち向かう麻之助。
結果、清十郎はようやく、生涯の伴侶を見つける。
このシリーズいいかも。お化けでる話よりは読みやすい。