葉室麟「恋しぐれ」読了俳人与謝蕪村と、彼の回りにいた人 々を描いた作品短編集。蕪村の家に住み込んでいた弟子の月渓、後の四条派呉春、蕪村の娘で出戻りのくの、俳諧の弟子大魯、蕪村の家の女中おもと、蕪村の友である円山応挙に弟子入りした不義者の夫婦、蕪村の弟子で芸妓のお梅。彼らが主人公の話が描かれていき、その背後に蕪村の半生が描かれていく。絵師としてよりは、俳人蕪村が主となるが、応挙や月渓とともに、絵師の面も描かれている。なかなか味わい深い作品だった。