久しぶりに1冊読み終えた。比較的楽に読めるとは思っていたが。結局は集中できるかどうかなんだろう。
一度にできることはひとつ。今ここの問題だな。
古典部シリーズ第6作目。第5作の「ふたりの距離の概算」から何年になるのか。ずっと前に読んだから、内容は覚えてないが。
神山高校の古典部4人のメンバーの回りで起こる、ちょっと不思議な出来事をあざやかに推理して、解決するのは
、ホータローと呼ばれる折木奉太郎。彼のモットーがこて。やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければならないことなら、手短に。
6編の短編からなる。最後のタイトル作は少し長い。短編と中編の境は知らないが。
巻末の初出を見ると、2012年2013年の2編以外は2016年に雑誌に連載されたももで、発表順に並べられてない。
高校の生徒会朝選挙に不正あり、立ち会った里志から、相談を受けた奉太郎が、不正のからくりを解明する「箱の中の欠落」。
中学時代、卒業製作で奉太郎が手抜きをして、台無しにした事件。高校の古典部で彼を見てきた伊原は、ただの手抜きには思えなくなり、真相を今更ながら調べ始める「鏡には映らない」。
中学時代の英語教師が授業中、飛んでいるヘリコプターに注目して、好きなんだと発言した。さらに三度も雷に撃たれたとも。記憶の底から思い出したそれに、
違和感と疑問を抱いた奉太郎は、図書館へ行き、新聞記事を調べてみる「連峰は晴れているか」。
古典部と共に漫画研究会に所属する伊原。密かにマンガを描いて投稿していた。研究会では、創作派と鑑賞派の対立が激化し、それに巻き込まれる伊原。彼女の創作下書きのノートが盗まれ、犯人は退部した元部長だった「わたしたちの伝説の一冊」。
ある朝起きると何か調子がおかしい奉太郎が、めずらしく無駄なことでもしようと、遠くの神社に赴く。そこにいたのは、千反田。成り行きで稲荷の掃除まで手伝った奉太郎は、なぜか彼のモットーの由来を千反田に話すことになる「長い休日」。
資産家の娘である千反田は、小さな頃から家の跡継ぎになると言われ、そのつもりでいた。市民参加の合唱でソロを引き受けた千反田が、開演間近なのに、姿を消す。その捜索に関わった奉太郎が、彼女の失踪の理由を推理し、彼女を無事見つける「いまさら翼といわれても」。
久しぶりの4人との再会だが、読んでると、違和感なく前の続きを読んでいるような気がする。もっと読んでみたくなる。新作が無理なら、シリーズを読み直そうか。