ようやく読み終えた。坂崎磐音の嫡男空也の西国武者修行、三番目。相手は長崎出島から逃げ出した西洋人。神父という触れ込みだが、どうやら西洋の剣士。

薩摩示現流の追っ手から逃げた空也がたどりついやのは、五島列島の福江島。平和な島で、とある剣術道場に落ち着き、しばし憩いの時をもつ空也。
そこも運んでくれた船の乗組員から、薩摩の追手に知られ、さらに逃れた空也は、北の島へ。そこに怪しげな女がいた。長崎奉行の手の者で、抜け荷か隠れキリシタンを探索に来たかと想像していた空也。
女のしまは、一人稽古する空也から、その腕を推量して、助けを求めてくる。
彼女は長崎を実地に運営している町衆の長崎会所の手の者で、長崎で剣のできる侍を何人か辻斬りした神父と名乗る、出島の西洋人を追ってきたという。浪人を何人か連れてきているが、頼りないため、空也に助けを求めてきた。
空也らは長崎から来ていた船で、さらに北の無人島へ。隠れキリシタンが何人かしか住んでいない島。空也としまに内緒で、先駆けて教会に出掛けた浪人たちは、次々と倒され、最後に立ち会ったのは空也。そこに現れたのは、なんと辻斬りの西洋人の双子。空也に西洋の弓を向ける。絶体絶命の危機を救ったのは、しまが初めて撃つという、日本製の連発銃。
尋常の勝負を果たし、勝ちを得た空也。薩摩との勝負を避け、逃げる空也の唯一の勝負は、これだった。三番勝負。

次に空也が向かうのはどこか?
空也の胸には漠とした修行場所があったと、最後にあるが、どこか?
本文中に、空也が慕う薩摩で世話になった女性、眉月の生まれ故郷である韓国に触れていたが、まさか。あるいはその手前の対馬辺りか。次にでるのは、1年後かな。

佐伯作品の新刊は、来月から3ヶ月、私が読んでいるシリーズが続きに出る。2月に、新酔いどれ小藤次、3月に吉原裏同心抄、4月に鎌倉河岸捕物控。待ち遠しいな。