久しぶりに、1冊読み終えた。
北町奉行の遠山の金さんが出てくるということで、借りた作品だが。
主人公は北町奉行吟味方与力の門佑。独り身でまだ十手を引き継いだばかりの岡っ引きの一平を供にしている。大柄でこわもて、しかも袖の下を一切受け取らない真面目な門佑。非番の日にも町を歩くのが好きな門佑。
そんな二人が出会ったのが、若い娘、お卯乃。橋の上で降ってくる雪に手をさしのべていた。
十手をもらったばかりではりきり、お上の手先であることをひけらかしたい一平が声をかけると、娘は意外にも食って掛かる。あわやで駆けつけた世話役の老婆と門佑のはからいで、終わる。
北町奉行に就任した遠山景元は、門佑が気に入り、何かと呼びつける。北町で一番史市井に詳しい男だと前任の奉行から聞き、もっとも愛想が悪く、扱いづらい男だと忠告された門佑が遠山奉行は気に入ったらしい。
折しも老中水野忠邦による新たな改革が始まり、町人の気持ちにも通じている遠山奉行は、老中の取り締まりに、精一杯反発はしてみるも、すべて押しきられ、町人たちを取り締まることを余儀なくされる。
隠し売女の大がかりな取り締まりで捕まった女のなかに、橋で見かけた娘がいた。捕まる際に捕り方に傷を負わせたかどで、奉行の温情ある裁きで、お卯乃は門佑の屋敷に押し込めの裁きが下る。
以後、門佑の屋敷に暮らし始めたお卯乃だが、農家の生まれで、家事が一切できぬために、しつけをまかされた老いた女中が苦労する。
それでいて、門佑は嫁にも妾にもせず、中途半端なまま置かれる。
嫁いった門佑の姉が子ができないと、自ら暇をとり、帰ってくる。
何でもてきぱき片付け、口が悪い姉にはいじめられていた門佑は、同様にしかられてばかりいた一平と小さくなってしまう。
水野老中の次々とされる改革に、町人の楯となり、意見し反対する遠山やみなみまち奉行に就任した硬骨漢の矢部にも、それを止められず、町の景気も衰え、すみかや生業を失う者が続出。
姉のしつけで鍛え直そうとした卯乃はあまり変わらない。
卯乃をつれて、移転間近な河原崎座を見学にいった門佑は、どこからか逃げ出した少年と知り合う。彼が座長の期待された養子だとわかった直後にさらわれる。無事にたすけることができた。その子といるときに降りだした雪に、卯乃が雪好きだと思い出した門佑。
卯乃によれば、雪が好きなのは死んだ弟だった。怪我で歩けなかった弟は、家にいて家事をし、雪を見るのが好きだった。飢饉のときに雪しか口にせず、餓死した弟。あの世の風景はこんな雪原かもしれない。そんな世界に弟はいるのかも。
南町奉行の矢部は罷免され、新たに鳥居が就任し、取り締まりは厳しくなる。伊勢に流された矢部は自害をして、預かりの大名に類を及ばさないように、餓死する。
それを聞いた卯乃は、飢饉のときには食物がなくて困った庶民の気持ちがわからないのかと非難。
のちに同じ考えを持つ南町奉行の鳥居に門佑が興味を抱いた。
留守の間に卯乃は家をで、それを策したと思われる姉を門佑は追い出す。
やがて水野が失脚し、改革は終わる。遠山は罷免されて、大目付に栄転していたが、南町奉行に帰り咲く。
姉の進めていた叔母の娘との婚儀が整う。嫁は卯乃。姉の策で、叔母のもとで花嫁修行をし、養女として嫁いった。もと女郎の陰口をなくすために。
北町奉行の遠山の金さんが出てくるということで、借りた作品だが。
主人公は北町奉行吟味方与力の門佑。独り身でまだ十手を引き継いだばかりの岡っ引きの一平を供にしている。大柄でこわもて、しかも袖の下を一切受け取らない真面目な門佑。非番の日にも町を歩くのが好きな門佑。
そんな二人が出会ったのが、若い娘、お卯乃。橋の上で降ってくる雪に手をさしのべていた。
十手をもらったばかりではりきり、お上の手先であることをひけらかしたい一平が声をかけると、娘は意外にも食って掛かる。あわやで駆けつけた世話役の老婆と門佑のはからいで、終わる。
北町奉行に就任した遠山景元は、門佑が気に入り、何かと呼びつける。北町で一番史市井に詳しい男だと前任の奉行から聞き、もっとも愛想が悪く、扱いづらい男だと忠告された門佑が遠山奉行は気に入ったらしい。
折しも老中水野忠邦による新たな改革が始まり、町人の気持ちにも通じている遠山奉行は、老中の取り締まりに、精一杯反発はしてみるも、すべて押しきられ、町人たちを取り締まることを余儀なくされる。
隠し売女の大がかりな取り締まりで捕まった女のなかに、橋で見かけた娘がいた。捕まる際に捕り方に傷を負わせたかどで、奉行の温情ある裁きで、お卯乃は門佑の屋敷に押し込めの裁きが下る。
以後、門佑の屋敷に暮らし始めたお卯乃だが、農家の生まれで、家事が一切できぬために、しつけをまかされた老いた女中が苦労する。
それでいて、門佑は嫁にも妾にもせず、中途半端なまま置かれる。
嫁いった門佑の姉が子ができないと、自ら暇をとり、帰ってくる。
何でもてきぱき片付け、口が悪い姉にはいじめられていた門佑は、同様にしかられてばかりいた一平と小さくなってしまう。
水野老中の次々とされる改革に、町人の楯となり、意見し反対する遠山やみなみまち奉行に就任した硬骨漢の矢部にも、それを止められず、町の景気も衰え、すみかや生業を失う者が続出。
姉のしつけで鍛え直そうとした卯乃はあまり変わらない。
卯乃をつれて、移転間近な河原崎座を見学にいった門佑は、どこからか逃げ出した少年と知り合う。彼が座長の期待された養子だとわかった直後にさらわれる。無事にたすけることができた。その子といるときに降りだした雪に、卯乃が雪好きだと思い出した門佑。
卯乃によれば、雪が好きなのは死んだ弟だった。怪我で歩けなかった弟は、家にいて家事をし、雪を見るのが好きだった。飢饉のときに雪しか口にせず、餓死した弟。あの世の風景はこんな雪原かもしれない。そんな世界に弟はいるのかも。
南町奉行の矢部は罷免され、新たに鳥居が就任し、取り締まりは厳しくなる。伊勢に流された矢部は自害をして、預かりの大名に類を及ばさないように、餓死する。
それを聞いた卯乃は、飢饉のときには食物がなくて困った庶民の気持ちがわからないのかと非難。
のちに同じ考えを持つ南町奉行の鳥居に門佑が興味を抱いた。
留守の間に卯乃は家をで、それを策したと思われる姉を門佑は追い出す。
やがて水野が失脚し、改革は終わる。遠山は罷免されて、大目付に栄転していたが、南町奉行に帰り咲く。
姉の進めていた叔母の娘との婚儀が整う。嫁は卯乃。姉の策で、叔母のもとで花嫁修行をし、養女として嫁いった。もと女郎の陰口をなくすために。