時代は幕末、老中水野忠邦が失脚後。
水野が私情で行おうとした三国の領地を取り替えようとした企てが硬骨漢の
北町奉行の矢部により、白紙に戻ったものの、しこりは残った。得をするはずであった川越藩と損をしかけた庄内藩の間には見えないが確執が続いた。
この作品の背景にあるのがそれ。

常陸の潮来の旅籠屋の末っ子だった国太郎は、親が買った同心株により、
町奉行の同心中橋家の養子となるも
一月の見習いを終えたら、離縁された。その噂のせいで実家はつぶれてしまう。帰るところがない国太郎は、江戸でくらしていた。
そんな国太郎が、黒船対策に作られるお台場の埋め立て工事の人足となるところから物語は始まる。口入れ屋で知り合った川越の百姓百蔵と、井戸掘りを宛がわれた二人は、その仕事にうさんくさを感じ、調べ始めるが、あやしまれてつかまりそうになるが、埋め立て用土の掘削のため、住みかを奪われた大量のネズミが埋め立て地に侵入する騒ぎに紛れて、埋め立て地を逃げ出す。
養子の縁をきられたはずの国太郎だが、どうやら隠密に捜査をしている様子。
国太郎と百蔵が逃げるのを手助けして亡くなった新吉、それが縁で新吉の姉はつと知り合い、そのつてで穴蔵をつくる職人の差配輝三と知り合った国太郎と百蔵は穴掘り職人の見習いとなる。
お台場で見かけた悪人たちを見かけたことから、国太郎たちは次第に、大きな陰謀のなかに踏み込んでいく。

江戸城内につうじる抜け道と思われたものは、将軍が万が一の際、抜け出る地下道だった。さらにそれの偽物を悪人に掴ませて、罠をはる公儀のもの、
庄内、川越ゆかりの悪人たち。密かに調べる町奉行の手の者さえ利用する公儀。国太郎の周りでの騒ぎの結末はいかに?

わかりにくて、あまり楽しめなかった。