居眠り磐根の息、空也の武者修行を描く新シリーズ二巻目。前巻の薩摩入りに続き、今回は人吉藩での空也の活躍を描いている。人吉のタイ捨流丸目道場には、薩摩に入る前にも立ち寄ったが、今回はそこで武者修行することに。球磨川源流域の山の中に分け行ったり、平家落人伝説のある五家荘では山賊退治をしたりする。薩摩入りの前に世話になった人々との再会もいい。当時は薩摩に行って帰るまではと無言の行を自らに課したため、空也が話せるとわかり、驚く人たちもいる。
薩摩から出る際に、薩摩示現流の高弟と尋常な勝負の末に勝ちを納めた空也。薩摩藩主や示現流の宗家には尋常な勝負であることを認められ、恨みはないとされたが。負けた者を慕う一族のものには恨みが残り、追っ手を受けるはめになる。武者修行で生き延びていく上には避けられないことだが。
薩摩で空也を助けた麓館の主と、丸目道場主の配慮で、空也は新たな地に向けて旅立つ。
北九州にでも行くのか。
麓館の主の孫娘眉姫の面影が空也の心の中で次第に大きくなっていく。強い武芸者ではあるが、空也はいまだ十八の若者。青春真っ盛り。
麓館の主、丸目道場主からの手紙で、空也の近況を知らされた磐根とおこんの両親の安堵感はいかばかりか。
薩摩示現流を出て、野太刀流を立ち上げた若き武芸者薬丸新蔵。薩摩で空也と立ち会った彼が、江戸に出て剣名をあげようと道場破りで有名になり、ついに磐根のもとに。そんな彼にも磐根は大きな岩のごとく立ちはだかる。この父にしてこの子あり、痛感する薬丸。
空也の妹にも恋の予感が。磐根の用心棒仲間だった武左衛門にははや孫がいる。時のたつのは早いものだ。
薩摩から出る際に、薩摩示現流の高弟と尋常な勝負の末に勝ちを納めた空也。薩摩藩主や示現流の宗家には尋常な勝負であることを認められ、恨みはないとされたが。負けた者を慕う一族のものには恨みが残り、追っ手を受けるはめになる。武者修行で生き延びていく上には避けられないことだが。
薩摩で空也を助けた麓館の主と、丸目道場主の配慮で、空也は新たな地に向けて旅立つ。
北九州にでも行くのか。
麓館の主の孫娘眉姫の面影が空也の心の中で次第に大きくなっていく。強い武芸者ではあるが、空也はいまだ十八の若者。青春真っ盛り。
麓館の主、丸目道場主からの手紙で、空也の近況を知らされた磐根とおこんの両親の安堵感はいかばかりか。
薩摩示現流を出て、野太刀流を立ち上げた若き武芸者薬丸新蔵。薩摩で空也と立ち会った彼が、江戸に出て剣名をあげようと道場破りで有名になり、ついに磐根のもとに。そんな彼にも磐根は大きな岩のごとく立ちはだかる。この父にしてこの子あり、痛感する薬丸。
空也の妹にも恋の予感が。磐根の用心棒仲間だった武左衛門にははや孫がいる。時のたつのは早いものだ。