昨夜読み始め、今朝法事へ行く前の一時間ばかりで読了。結末がなんかあっけない気もしたが。

お狂言師歌吉うきよ暦シリーズ第二作。
歌吉は師匠から内密に供を命じられる。行き先は病を別宅で養う西川流の家元。二十年前に西川流で稽古をつけてもらった師匠、三代目の水木歌仙は、西川流の家元と男女の中になってしまう。三代目を継いだばかりの歌仙は先輩にさとされて別れたが、今なお心の奥底には思いが潜んでいる。死を意識した西川流家元扇蔵が呼び寄せたらしい。しかし、彼は入り婿で家元になったので、家付きの妻の目をはばかっている。当日は留守だった。家元のところには先客がいた。西川流で名取になってから坂東流に移った名取の照代。師匠たちを二人きりにしようと、帰る照代に連れ添い出ていった歌吉。そんな歌吉と照代が刺客に襲われる。なんとか無事に逃げ出した二人。はじめは前巻の続きで歌吉が狙われたかと思われ、なじみの小人目付けや上司の目付けにまで呼び出された歌吉だが。考えてみると、本当に狙われたのは照代だと気がつく。これまでにも照代は狙われたことがあるという。照代はお狂言師として大奥に行ったことがあり、将軍の手がつき、懐妊したといううわさもある。なぜか懐妊したまま照代は城を出され、今幼い娘と暮らしている。そんな照代を忘れかねて呼び出そうとしている将軍。
今将軍の寵をあつめ、娘を生んでいるお琴。彼女がそれを心配している。旗本の娘として大奥に来たお琴だが、実はご三家紀州藩の付け家老を勤める水野家の姫様。付け家老から大名になることを望む、お琴の兄である殿様は、お琴の立場が危うくなることを恐れて、城外で照代をなきものにしようと画策していた。将軍からの依頼として、それを阻止しようとする大目付や目付け、小人目付けの手助けをしている歌吉も否応なく巻き込まれていく。
照代の相方として大奥で踊る歌吉。そんな歌吉に食指を伸ばす将軍。それをあきらめさせるために、再び将軍の相手をする照代。照代も密かに西川流家元を慕っていた。死に目の彼に面会し、自分の思いを知らせることで、区切りを付けた照代。しかし、三十路直前の照代にはお狂言師として、大奥に来るように命ずる将軍。
水野家の魔の手を防ぐべく、水野家の弱味を知ろうと調べる小人目付け。そんなとき、お琴が第二子たる男児を生んで、騒ぎは終結。