タイトルに引かれて借りたものの、どうもマンガとかラノベ風の乗りの登場人物に、半分ほど読んで飽きた。

江戸時代海辺の寒村だった横浜市はいまや大阪市を抜いて、日本第二の大都会。雑多な人々が流入し、名が知られたところも数多いが、総体的にはまとまりがない雑居状態。天界から地域を任されている地域の神たちの宴会で、神奈川県の小田原や鎌倉の神に揶揄された横浜大神は爆弾発言をする。市内の各区にもそれぞれ地霊たる神がいる。彼らを争わせて勝者を決め、その者に横浜全体を管轄する大神の地位を譲ると。名付けて横浜大戦争の勃発。

天界の掟では地の神たちが争うのは禁止されてるし、普通の人間にその正体を現すことも禁じられている。

その掟を覚えている古くからの神はそれぞれ特殊な武器である神器を持っている。それを妄りに使うことも当然ながら禁止されている。もしも天界にその罪を暴かれたら、冥界に追放されるかもしれない。

そんな良識を忘れないでいるわけもなく、力を持たない弱小の新前の神は計略や謀略をもって仕掛けてくる。お人好しの神はまんまと騙されて、自分が持つ神器を使い、近隣の神を降参させようと仕掛けてくる。

横浜には昔、仕事で多少はいったことはあるが。特定の地域だけしか知らない。歌やドラマで憧れた地や、はたまた忘れられない人が住む場所などをわずかに知るばかり。第一章の扉には横浜市の区割りの地図がある。十八区もあるんだ。まあ東京二十三区に次ぐ大都市なんだから当然の話だが。各地区の概要については注として、簡潔にまとめられていて、それだけ読んでも結構興味深い。
いや逆に私にはそこしか読むに値しない気もする。本文の騒ぎはマンガやゲームを見ている感じで、拾い読みする程度でいい。

結末を先取りしてしまうと、互いに傷ついた各区の神から漁夫の利を得た横浜で一番目立たない何もない瀬谷区が勝者となるも、その大神の力で彼は土地神の任を解かれた各区の神たちにもとの持ち場を再び守護するように命ずる。
もとの大神は一年間の謹慎処分を受け、その間、瀬谷の神が大神となる。
皆無事に終わり受かれているところに天界からの召喚状が届く。地域神のなかでは兄貴分だった保土ヶ谷の神は戦争中にやむを得ない事情とはいえ、冥界の神により封印された札をはがそうとした罪をおかしていた。ために彼は冥界送りとなる模様。