今回の舞台は青森県。八戸のウミネコの産卵で有名な蕪島。近所に住む女子大生神尾容子は、そこですれ違った遍路姿の年配の女性が口ずさんでいた奇妙な歌を聞いた。それはなぜか彼女自身も記憶にある歌なのに、母親は知らないという。いつ、どこで聞いて記憶したのか。
数日後、津軽の十三湊に取材に行く途中だった浅見探偵が遭遇したのは、その遍路が、山道で絞殺死体で発見された事件。生来の好奇心からその事件を調べ始めた浅見は、行く先々で一見無関係のような事件に次々と遭遇することになる。病死とか事故死とか、事件性はないと警察が判断した事件。
調査していた浅見は、取材目的にも関わる、それらの被害者の関わりに目をつけるようになる。
一般には偽書と言われる「都賀留三郡史」。黒石市の八荒神社の宮司湊家で発見された、十七世紀から十九世紀にかけて書かれた古文書。
古事記や日本書紀に書き残された大和朝廷の記録以前に、東北にもうひとつの王朝があり、それが書かれた文書だという。
学者の大半は偽書だと否定的だが、なかには熱烈な信者もいて、いまだに論争が絶えない。その事情を素人向けにやさしく伝えるための取材に訪れた浅見。
殺されたと思われる人々はなぜか、その宮司湊と関わりがある。偽書であることを学問的に立証しようとしていた大学教授、古文書発見時の欺瞞を主張する大工の事故死と、その目撃者の弟子の大工の死。世間では八甲神社に祭られているアラハバキ神のたたりだと言われている。たたりを信じない浅見は、宮司一派によるたたりに見せかけた殺人ではないかと疑い、それらが殺人事件であることを立証し、容疑者を絞り込もうとしようとしたが、一筋縄ではいかず、手間取り時間を食う。
遍路に関心を持った女子大生の記憶にある歌と、母親の不審な態度。それが殺人事件と結び付くのかどうか。
女たらしの宮司により、不幸を背負い込んだ女たち。望まれぬ出生の子供たちの行く末。子供を思いやる親心から歌われる歌。
決め手がないまま、浅見が犯罪者たちの処置に迷っている間に、結末を迎える。宮司に命じられて殺人を起こした権禰宜と巫女が毒殺され、宮司もその後死ぬ。
警察は宮司による毒殺と判断したが、浅見にはわかっていた。宮司により人生を狂わされた女。宮司が引き起こした死で、彼は奇しくも十三人目の死となる。
数日後、津軽の十三湊に取材に行く途中だった浅見探偵が遭遇したのは、その遍路が、山道で絞殺死体で発見された事件。生来の好奇心からその事件を調べ始めた浅見は、行く先々で一見無関係のような事件に次々と遭遇することになる。病死とか事故死とか、事件性はないと警察が判断した事件。
調査していた浅見は、取材目的にも関わる、それらの被害者の関わりに目をつけるようになる。
一般には偽書と言われる「都賀留三郡史」。黒石市の八荒神社の宮司湊家で発見された、十七世紀から十九世紀にかけて書かれた古文書。
古事記や日本書紀に書き残された大和朝廷の記録以前に、東北にもうひとつの王朝があり、それが書かれた文書だという。
学者の大半は偽書だと否定的だが、なかには熱烈な信者もいて、いまだに論争が絶えない。その事情を素人向けにやさしく伝えるための取材に訪れた浅見。
殺されたと思われる人々はなぜか、その宮司湊と関わりがある。偽書であることを学問的に立証しようとしていた大学教授、古文書発見時の欺瞞を主張する大工の事故死と、その目撃者の弟子の大工の死。世間では八甲神社に祭られているアラハバキ神のたたりだと言われている。たたりを信じない浅見は、宮司一派によるたたりに見せかけた殺人ではないかと疑い、それらが殺人事件であることを立証し、容疑者を絞り込もうとしようとしたが、一筋縄ではいかず、手間取り時間を食う。
遍路に関心を持った女子大生の記憶にある歌と、母親の不審な態度。それが殺人事件と結び付くのかどうか。
女たらしの宮司により、不幸を背負い込んだ女たち。望まれぬ出生の子供たちの行く末。子供を思いやる親心から歌われる歌。
決め手がないまま、浅見が犯罪者たちの処置に迷っている間に、結末を迎える。宮司に命じられて殺人を起こした権禰宜と巫女が毒殺され、宮司もその後死ぬ。
警察は宮司による毒殺と判断したが、浅見にはわかっていた。宮司により人生を狂わされた女。宮司が引き起こした死で、彼は奇しくも十三人目の死となる。