ミステリー作家貫井徳郎、福田和代、誉田哲也三氏の痛みというテーマによる競作。
正直、どれも私には楽しくなかった。
貫井氏の作品は犯罪者を死刑にすることの問題をバックにした事件を扱う。ファッションデザイン会社のただ一人のデザイナーである社長が、深夜ロビーで背後から薬を嗅がされ意識を失う。気がつくと、目を潰され、舌を切り取られ、両手の指がすべて切り落とされている。まともな意思疏通ができない状態ながら、死んではいないから、犯人が捕まっても死刑にはならないと思われていたが。新たな犯罪が立法化されて、それにより死刑が執行される。
福田氏の作品は通訳捜査官という特異な刑事の活躍を描いている。中国語ができて、その捜査官になった男は定時制の勤務を希望。妻に逃げられ、幼い娘と暮らしているから。見かけも中国人ぽい彼は、単なる通訳ではなく、直接犯罪者の中国人と渡り合う、組織に馴染まない仕事をするものの、首にして犯罪者にするのを恐れて、首にならない捜査官。逃げられた妻に相談を受けるとつきあってしまう。いつか妻が帰るのを願っている。腐れ縁の刑事はそんな彼に心を蝕まれている。
誉田氏の作品の主人公は刑務所の古参の看守。日々新たな服役者を迎えている。若い恋人がいる様子だが、避けている。なぜなのか?三十九番にいた服役者が出所後、行方不明。風俗担当の刑事が探すのはわかるが、組員でもない彼を、暴力団担当の刑事までが行方を探していると知り、気になる看守。服役していた若い男と関係を持った看守が、行方不明の男にその秘密を知られ脅された。柔道が得意な看守がどうやらその男を密かに闇に葬った様子。その男の携帯を密かに始末しようとして、かえってそれにより刑事に知られてしまう。暴力団担当刑事が探していたわけは、その男が別の暴力団担当刑事の弱味をつかみ、脅していたことが発覚したから。
看守は秘密を知られた刑事をも闇に葬る。若い男との男色の関係にどっぷり浸かってしまったらしい。
どの話も暗い印象で、やはり私にはつまらない。雑誌、小説推理に連載された三作をひとつにした本のようだが、はじめから痛みというテーマで三氏に書かせたのか、偶然似たテーマだったのか、よくわからない。
三氏とも、作品を読んだことがある作家だが、いまひとつ好きになれなかったが、はからずもその思いを再確認した結果になる。
正直、どれも私には楽しくなかった。
貫井氏の作品は犯罪者を死刑にすることの問題をバックにした事件を扱う。ファッションデザイン会社のただ一人のデザイナーである社長が、深夜ロビーで背後から薬を嗅がされ意識を失う。気がつくと、目を潰され、舌を切り取られ、両手の指がすべて切り落とされている。まともな意思疏通ができない状態ながら、死んではいないから、犯人が捕まっても死刑にはならないと思われていたが。新たな犯罪が立法化されて、それにより死刑が執行される。
福田氏の作品は通訳捜査官という特異な刑事の活躍を描いている。中国語ができて、その捜査官になった男は定時制の勤務を希望。妻に逃げられ、幼い娘と暮らしているから。見かけも中国人ぽい彼は、単なる通訳ではなく、直接犯罪者の中国人と渡り合う、組織に馴染まない仕事をするものの、首にして犯罪者にするのを恐れて、首にならない捜査官。逃げられた妻に相談を受けるとつきあってしまう。いつか妻が帰るのを願っている。腐れ縁の刑事はそんな彼に心を蝕まれている。
誉田氏の作品の主人公は刑務所の古参の看守。日々新たな服役者を迎えている。若い恋人がいる様子だが、避けている。なぜなのか?三十九番にいた服役者が出所後、行方不明。風俗担当の刑事が探すのはわかるが、組員でもない彼を、暴力団担当の刑事までが行方を探していると知り、気になる看守。服役していた若い男と関係を持った看守が、行方不明の男にその秘密を知られ脅された。柔道が得意な看守がどうやらその男を密かに闇に葬った様子。その男の携帯を密かに始末しようとして、かえってそれにより刑事に知られてしまう。暴力団担当刑事が探していたわけは、その男が別の暴力団担当刑事の弱味をつかみ、脅していたことが発覚したから。
看守は秘密を知られた刑事をも闇に葬る。若い男との男色の関係にどっぷり浸かってしまったらしい。
どの話も暗い印象で、やはり私にはつまらない。雑誌、小説推理に連載された三作をひとつにした本のようだが、はじめから痛みというテーマで三氏に書かせたのか、偶然似たテーマだったのか、よくわからない。
三氏とも、作品を読んだことがある作家だが、いまひとつ好きになれなかったが、はからずもその思いを再確認した結果になる。