はじめてタイトルを見たときから気になっていた作品。ようやく最後まで読み終えて、巻頭部分のヒロインの状況が納得できた。
人気絶頂のシンガーソングライター上条梨乃は、ある朝目覚めて驚いた。渋谷のビルのごみ捨て場に倒れていた。昨夜の記憶がない。素顔をさらしては町中を歩けない彼女は、酔っぱらいに声をかけられても自分が梨乃だとばれてないことに驚く。逃げるようにその場を離れて、街頭に出ても誰も彼女に気づかない。さらに電光掲示板には昨夜彼女が自殺したというニュースが流れている。不可解な状況に困惑する彼女に梨乃だと認めて声をかけてくれた大学生優斗。彼の世話を受けて、彼の姉の部屋に居候することになる。
自分の状況がわからないまま、自分が自殺したマンションにいった彼女は、彼女の投身自殺に驚いたのがきっかけでひき逃げされて死んだ十歳の少年樹と出会う。彼も家族に自分のことを認められないことに悩んでいるのを知り、連れて帰り、優斗の部屋に泊める。
生きているのか死んでいるのか、実体があるのかどうかわからないまま、自分達の状況を調べ始めた三人。
身元が証明されないでは生活にも困ると梨乃は生前所属していた芸能事務所にバイトとして雇われ働き始める。
音楽のできない彼女のためにと、優斗は彼が所属するバンドに梨乃を誘う。
かつては売れっ子の梨乃にやさしかった先輩芸人、イケメンバンドマンにも受け入れられて、新たな仕事に励む梨乃。そんな彼女の回りで不吉な影が差してくる。カルト教団の魔の手が迫ってくる。彼らに捕まり、再び殺されかけた彼女を救ったのは優斗に知らされた警察だった。優斗だけは生身の存在だと思っていたが、実は彼もカルト教団により殺されていた。梨乃、樹、優斗は同じ世界にいた。怪しげな薬品により肉体は死んでも、魂は新たな肉体を得て現世に生きている。それを知ったとき、三人は新たな生を生きることを決意する。
その薬品のことを説明するためか、所々に挿入されて、インド奥地の部族民の集落にある魔力のある泉のことが語られる。
なかなか読みごたえがあり、後味も悪くない。よくできたミステリーだ。ただカルト教団の行う儀式が私には、秘密の泉の存在よりも、あり得ない感じがした。
人気絶頂のシンガーソングライター上条梨乃は、ある朝目覚めて驚いた。渋谷のビルのごみ捨て場に倒れていた。昨夜の記憶がない。素顔をさらしては町中を歩けない彼女は、酔っぱらいに声をかけられても自分が梨乃だとばれてないことに驚く。逃げるようにその場を離れて、街頭に出ても誰も彼女に気づかない。さらに電光掲示板には昨夜彼女が自殺したというニュースが流れている。不可解な状況に困惑する彼女に梨乃だと認めて声をかけてくれた大学生優斗。彼の世話を受けて、彼の姉の部屋に居候することになる。
自分の状況がわからないまま、自分が自殺したマンションにいった彼女は、彼女の投身自殺に驚いたのがきっかけでひき逃げされて死んだ十歳の少年樹と出会う。彼も家族に自分のことを認められないことに悩んでいるのを知り、連れて帰り、優斗の部屋に泊める。
生きているのか死んでいるのか、実体があるのかどうかわからないまま、自分達の状況を調べ始めた三人。
身元が証明されないでは生活にも困ると梨乃は生前所属していた芸能事務所にバイトとして雇われ働き始める。
音楽のできない彼女のためにと、優斗は彼が所属するバンドに梨乃を誘う。
かつては売れっ子の梨乃にやさしかった先輩芸人、イケメンバンドマンにも受け入れられて、新たな仕事に励む梨乃。そんな彼女の回りで不吉な影が差してくる。カルト教団の魔の手が迫ってくる。彼らに捕まり、再び殺されかけた彼女を救ったのは優斗に知らされた警察だった。優斗だけは生身の存在だと思っていたが、実は彼もカルト教団により殺されていた。梨乃、樹、優斗は同じ世界にいた。怪しげな薬品により肉体は死んでも、魂は新たな肉体を得て現世に生きている。それを知ったとき、三人は新たな生を生きることを決意する。
その薬品のことを説明するためか、所々に挿入されて、インド奥地の部族民の集落にある魔力のある泉のことが語られる。
なかなか読みごたえがあり、後味も悪くない。よくできたミステリーだ。ただカルト教団の行う儀式が私には、秘密の泉の存在よりも、あり得ない感じがした。