もと警官で不祥事で警察をやめ、自分なりの生き方を求めて様々な仕事を経験しながら生きていく阿南を主人公にしたシリーズが太田さんにはあるとか。今作はシリーズ四冊目。杓子定規で生真面目な男がハードボイルド風に事件に関わるミステリーであると共に、そんな阿南の成熟を描く物語でもあるシリーズ。
阿南は農家の末っ子に生まれながらただひとり大学まで進学させてもらい、就職までしたものの、勝手に退職して警察官になったことで、家族と疎遠になっていた。かろうじて連絡を取っていた姉から父危篤の知らせがあり、二十年ぶりに故郷の浜松に帰る。駅に到着したときに目撃した情景が最初に描かれる。それが何だったのかはあとでわかる。
阿南には怖いばかりのたくましい父親だったが、再会した父は認知症を患い、出戻りの姉の世話を受ける惨めな姿だった。姉がリューマチを患い、介護が難しくなったことで、今は岐阜で介護職をする弟を呼び寄せて父親の世話をさせようとした兄の差し金で呼ばれたのだとわかる。
他人が家内に入るのを嫌がる兄夫婦を説得しながら、父に介護認定をさせようとする阿南。
父の世話をしながら漏れ聞いた言葉が気になる。わしが殺した、聞き捨てならない言葉を気にして、密かに調べ始める阿南。駅前で二十数年ぶりに高校の同級生で、当時付き合っていた女性とあった。夫も同級生で一番になることに夢中な優等生だった。今は母校の教師をしている。その後その夫が行方不明だとわかり、探偵を紹介。さらに兄の息子の同級生の女子から、もと教え子の姉が先生と付き合っていて、今も一緒で、心中の恐れがあると相談される。
近所の橋の下に父が彫った石仏を見つけた阿南。昔、父がつれてきた男を雇ったことがあり、その男が酔っぱらい橋の上で交通事故死したことがわかる。その葬儀に見知らぬ若い女性が出席していたことを知った阿南は、ついにその女性を見つけ出す。死んだのは父親であり、なんと阿南兄弟の同腹の兄だとわかる。
性悪な男を殴り飛ばした直後に車に轢かれたことで、父が責任を感じて、殺したといっていたのだとわかる。
行方不明の教師ともと教え子は阿南が帰省した日に名古屋のホテルで発見されていた。心中かと思われたが、不審があるのか刑事が調べていた。駅で二人を見たことを思い出した阿南は、教師の妻の嘘に気づき、犯行に気づき、自首させる。
誰もが無伴奏で孤独に生きている。
阿南は農家の末っ子に生まれながらただひとり大学まで進学させてもらい、就職までしたものの、勝手に退職して警察官になったことで、家族と疎遠になっていた。かろうじて連絡を取っていた姉から父危篤の知らせがあり、二十年ぶりに故郷の浜松に帰る。駅に到着したときに目撃した情景が最初に描かれる。それが何だったのかはあとでわかる。
阿南には怖いばかりのたくましい父親だったが、再会した父は認知症を患い、出戻りの姉の世話を受ける惨めな姿だった。姉がリューマチを患い、介護が難しくなったことで、今は岐阜で介護職をする弟を呼び寄せて父親の世話をさせようとした兄の差し金で呼ばれたのだとわかる。
他人が家内に入るのを嫌がる兄夫婦を説得しながら、父に介護認定をさせようとする阿南。
父の世話をしながら漏れ聞いた言葉が気になる。わしが殺した、聞き捨てならない言葉を気にして、密かに調べ始める阿南。駅前で二十数年ぶりに高校の同級生で、当時付き合っていた女性とあった。夫も同級生で一番になることに夢中な優等生だった。今は母校の教師をしている。その後その夫が行方不明だとわかり、探偵を紹介。さらに兄の息子の同級生の女子から、もと教え子の姉が先生と付き合っていて、今も一緒で、心中の恐れがあると相談される。
近所の橋の下に父が彫った石仏を見つけた阿南。昔、父がつれてきた男を雇ったことがあり、その男が酔っぱらい橋の上で交通事故死したことがわかる。その葬儀に見知らぬ若い女性が出席していたことを知った阿南は、ついにその女性を見つけ出す。死んだのは父親であり、なんと阿南兄弟の同腹の兄だとわかる。
性悪な男を殴り飛ばした直後に車に轢かれたことで、父が責任を感じて、殺したといっていたのだとわかる。
行方不明の教師ともと教え子は阿南が帰省した日に名古屋のホテルで発見されていた。心中かと思われたが、不審があるのか刑事が調べていた。駅で二人を見たことを思い出した阿南は、教師の妻の嘘に気づき、犯行に気づき、自首させる。
誰もが無伴奏で孤独に生きている。