最後まできちんと読めなかったが、一応、もういい。
大石さんは知らなかったがミステリー作家として受賞経験もいくつかあり、映画のノベライズ作家としても有名な人らしい。

この本はミステリーの短編集。最初の編「おばあちゃんといっしょ」は、昨年、日本推理作家協会賞短編部門を受賞している。
前編京都を舞台にした作品なのか。最初手にしたときはタイトルから恋愛小説かと思い、最初の編でおばあちゃんと幼い少女が出てきたので、借りることにしたのだが。
かなり誤解していた。両親に捨てられ施設にいた少女を引き取ってくれたのはおばあちゃん。といっても五十代の品のよい婦人。おばあちゃんの仕事は寸借詐欺と呼ばれるもので、大金を得るわけではない。そんなおばあちゃんがある女の密告で警察に捕まる。施設に戻った少女は、いつかおばあちゃんが出てきたら一緒に詐欺をしようと思う。
十数年後、密告女がいかがわしい新興宗教をしているのを知り、二人で協力して、その女を詐欺にかけて敵を打つ。

二編目は大学時代の嫌な記憶を忘れ、東京で仕事に邁進していた女性が、京都へ赴任することになり、忘れようとしていた殺された若者の母親に会ってしまう。後に彼女はすでに死んでいると知るが、…。そんな話。

長編ミステリーだと探偵役がいるので、感情移入がしやすいが。短編というのは探偵役よりも事件そのものやその後に焦点があっているようで、なんか私には取っつきにくい。最初の二編と最後をまともに読んだだけだが、もういいか、そんな気がした。

最後のは「おじいちゃんをさがせ」。
大学生の時におじいちゃんに秘密があると知った主人公の孫娘。彼女が生まれる前に母方の祖父と祖母は離婚したと聞いていたが。母が祖母のもとに来ていた年賀状を見たと父と話すのを漏れ聞いた。祖父はもとコックで浮気で離婚。その祖父はもう何年も同じ京都に住んでいるらしい。何で娘に隠しているのか?会ってみたいと探し始める娘。結果驚くべき事実を知ることになる。

つまらないわけでもないし、なかなか読ませるが、どうも楽しめない感じとでも言おうか。

この本は明日返す予定。