書店や出版社など、本に関わる作品を書いている大崎さん。今回は移動図書館の話。
横浜市に隣接する種川市、その市立中央図書館に所属する移動図書館。スタッフは二人。臨時職員の運転手照岡はサラリーマンを退職した六十五歳。同級生が定年後勤めていた運転手を家庭の事情で続けられなくなり、あとを引き受けてほしいと頼まれた。
相棒は二十代の若い女性司書梅園。いつしか二人はテルさん、ウメちゃんと呼び合い、利用者たちにもそう呼ばれるようになる。
積載図書は三千冊。多いようだが、数万冊の図書館の蔵書に比べたら、少ない。あらゆるジャンルを揃えようとすれば、のせる本を選ぶのも大変で、出発前にはウメちゃんは真剣な顔で選んでいる。さらに自分の勧めたい本や利用者に頼まれた本をいくらかでも載せようとすれば、余計大変。
通称本バスと呼ばれる車の愛称ははめぐりん号。
市内十六箇所を二週間かけて回る。火曜から金曜の午後、一日二ヶ所か三ヶ所をまわる。駐車場所は決まっている。
そんな移動図書館がまわる駐車箇所で、二人が出くわす謎や不思議な出来事を描いた日常の謎ミステリー。
返却本に大事なものを挟んだまま返したという利用客。そのあとに借りた客は気づかなかったというが、様子が変。
かつては高級住宅街だった団地は住民が減り、利用客減少で、移動中止の意見が出ている。近くの幼稚園を関わらせたらと思ったが。昔のしこりを認めながらも、団地をより良くしようとする人々。
会社が立ち並ぶワーキングエリアのステーション。そこで見かけた青年の謎の行動。ウメちゃんが気にする若者は何をしているのか。
母をなくし父親と古い団地に引っ越してきた美人女子中学生が、移動図書館になれた頃、いきなり泣き出す。ビックリするスタッフと馴染みの利用客たち。彼女に何があったのか。
移動図書館の運転手の行動に関するクレームが舞い込み、寝耳の水のテルさん。よくよく調べてみると、前の運転手が誤解されて、嫉妬されてできたクレームだとわかり、解決。
移動図書館の存在は知ってはいたが、見たことがないため、いまひとつ実感がなかったが、こういう形での本との接し方もあるんだとわかった。
いつ読んでも楽しくてほっこりさせてくれる大崎さんの作品はやはりいいな。
横浜市に隣接する種川市、その市立中央図書館に所属する移動図書館。スタッフは二人。臨時職員の運転手照岡はサラリーマンを退職した六十五歳。同級生が定年後勤めていた運転手を家庭の事情で続けられなくなり、あとを引き受けてほしいと頼まれた。
相棒は二十代の若い女性司書梅園。いつしか二人はテルさん、ウメちゃんと呼び合い、利用者たちにもそう呼ばれるようになる。
積載図書は三千冊。多いようだが、数万冊の図書館の蔵書に比べたら、少ない。あらゆるジャンルを揃えようとすれば、のせる本を選ぶのも大変で、出発前にはウメちゃんは真剣な顔で選んでいる。さらに自分の勧めたい本や利用者に頼まれた本をいくらかでも載せようとすれば、余計大変。
通称本バスと呼ばれる車の愛称ははめぐりん号。
市内十六箇所を二週間かけて回る。火曜から金曜の午後、一日二ヶ所か三ヶ所をまわる。駐車場所は決まっている。
そんな移動図書館がまわる駐車箇所で、二人が出くわす謎や不思議な出来事を描いた日常の謎ミステリー。
返却本に大事なものを挟んだまま返したという利用客。そのあとに借りた客は気づかなかったというが、様子が変。
かつては高級住宅街だった団地は住民が減り、利用客減少で、移動中止の意見が出ている。近くの幼稚園を関わらせたらと思ったが。昔のしこりを認めながらも、団地をより良くしようとする人々。
会社が立ち並ぶワーキングエリアのステーション。そこで見かけた青年の謎の行動。ウメちゃんが気にする若者は何をしているのか。
母をなくし父親と古い団地に引っ越してきた美人女子中学生が、移動図書館になれた頃、いきなり泣き出す。ビックリするスタッフと馴染みの利用客たち。彼女に何があったのか。
移動図書館の運転手の行動に関するクレームが舞い込み、寝耳の水のテルさん。よくよく調べてみると、前の運転手が誤解されて、嫉妬されてできたクレームだとわかり、解決。
移動図書館の存在は知ってはいたが、見たことがないため、いまひとつ実感がなかったが、こういう形での本との接し方もあるんだとわかった。
いつ読んでも楽しくてほっこりさせてくれる大崎さんの作品はやはりいいな。