広告代理店に勤務してデザイナーをしていた恵介は広告賞を何度かとるほどだたが、独立した途端、仕事がない。
そんなところに飛び込んできた母親からの電話。富士山の麓の町で農業を営む両親。姉三人の末っ子ながら長男である彼が後を継ぐことを期待していた父親と喧嘩別れしていた。その父が倒れて入院したという。
妻と息子と電車で駆けつけると、脳梗塞で余談を許さないという。どうなるか心配でしばらく実家にいて、姉と交代で意識のない父を見守る。その間も心配なハウス仕事をしている母を助けて、手伝う恵介。息子がやり易いようにと、トマト栽培を始めた父。それが今はいちご栽培をしているとはじめて知る。楽そうに見えても大変な手間がかかる。今期の収穫までと手伝い始めた恵介だが、いつかいちご栽培に引き込まれていき、東京に帰るのも妻子と話すことさえ間遠になっていき、夫婦の絆も危うくなる。
地元でいちご農家を手広くしている中学時代の同級生に教えを乞うたり、影響を受けていく恵介。
父は峠を越したものの半身がままならず、農業を続けるのは無理。そのために農家を続けるかどうか、誰が後を継ぐか、姉たちと話し合わないといけない。農地の相続だと税金が待ってもらえるが、後継者がいないと宅地並みの相続税がかかる。
地元の信金に勤める夫を持つ長女は、何かと相続問題を持ち出す。高校生の長男に後を継がせるとか。会社社長ながら家にあまり帰らず浮気性の夫と離婚を考えている次女は娘と実家に居座っている。年の近い三女は独身でガラス工芸をしている。
はじめは母親の手伝いで始めたいちご栽培に恵介をのめり込んでいき、新たな将来を考え始める。取れ立てのいちごは甘くてうまい。それをそのまま客に提供できたらと思い付いたのが観光農園。自宅からは富士山もきれいに見えるし、それを合わせたら客を呼び込めるかもしれない。サイトを作り、農園を紹介し客を呼び込む。ブログで日々の思いや格闘を赤裸々につづる恵介。そんなブログを密かに見ていた妻は、ついには手のモデルの仕事も東京にいなくてもできると気づき、やはり家族は一緒に暮らす方がいいと考え始める。
ラストは観光農園の開園日の様子と妻と息子が帰ってきた様子の描写だった。
安心して読めて、最後にはほっけりできる。こんな物語がやはりいいな。
そんなところに飛び込んできた母親からの電話。富士山の麓の町で農業を営む両親。姉三人の末っ子ながら長男である彼が後を継ぐことを期待していた父親と喧嘩別れしていた。その父が倒れて入院したという。
妻と息子と電車で駆けつけると、脳梗塞で余談を許さないという。どうなるか心配でしばらく実家にいて、姉と交代で意識のない父を見守る。その間も心配なハウス仕事をしている母を助けて、手伝う恵介。息子がやり易いようにと、トマト栽培を始めた父。それが今はいちご栽培をしているとはじめて知る。楽そうに見えても大変な手間がかかる。今期の収穫までと手伝い始めた恵介だが、いつかいちご栽培に引き込まれていき、東京に帰るのも妻子と話すことさえ間遠になっていき、夫婦の絆も危うくなる。
地元でいちご農家を手広くしている中学時代の同級生に教えを乞うたり、影響を受けていく恵介。
父は峠を越したものの半身がままならず、農業を続けるのは無理。そのために農家を続けるかどうか、誰が後を継ぐか、姉たちと話し合わないといけない。農地の相続だと税金が待ってもらえるが、後継者がいないと宅地並みの相続税がかかる。
地元の信金に勤める夫を持つ長女は、何かと相続問題を持ち出す。高校生の長男に後を継がせるとか。会社社長ながら家にあまり帰らず浮気性の夫と離婚を考えている次女は娘と実家に居座っている。年の近い三女は独身でガラス工芸をしている。
はじめは母親の手伝いで始めたいちご栽培に恵介をのめり込んでいき、新たな将来を考え始める。取れ立てのいちごは甘くてうまい。それをそのまま客に提供できたらと思い付いたのが観光農園。自宅からは富士山もきれいに見えるし、それを合わせたら客を呼び込めるかもしれない。サイトを作り、農園を紹介し客を呼び込む。ブログで日々の思いや格闘を赤裸々につづる恵介。そんなブログを密かに見ていた妻は、ついには手のモデルの仕事も東京にいなくてもできると気づき、やはり家族は一緒に暮らす方がいいと考え始める。
ラストは観光農園の開園日の様子と妻と息子が帰ってきた様子の描写だった。
安心して読めて、最後にはほっけりできる。こんな物語がやはりいいな。