女性刑事を主人公にした警察小説だが、かなり地味な作品。著者は公安刑事が活躍するテロ事件や航空関係とか、はでな作品が多いので、余計そう感じてしまう。
舞台は東京都江東区豊洲。最初は深川警察署生活安全課の八坂班に所属する女刑事だった主人公岩倉梓。実家は神戸の靴メーカーで、阪神大震災で工場がつぶれ、廃業も考えたが外に出ていた兄が戻り再建した。梓のためにとオーダーメイドの靴を時々送ってくれる。
殺人事件や交通事故など、人目を引く事件とは原則無縁な生活安全課。むしろ事件になる前にことを納めることに誇りを覚えながらも、周囲の派手な事件にはつい羨望を感じてしまう梓。相棒は署の期待のホープである新人刑事佐々。
そんな二人が関わった五つの事件を描いている。
高層マンションのベランダから落ちそうな少女という知らせからはじまる最初の事件。幼い子供たちがネグレクトされたかと思っていたら、母親はホテルで死んでいた。自殺か事故死かあまり事件性はないが、自分を月に帰るかぐや姫にみなしていた母親の心情にこだわってしまう梓。
独り暮らしの老人がアパートの部屋で死んでいた。調べてみると偽名で、身元がわからない。事件性はないが、孤独死した老人の家族に思いを馳せる梓。
人工増加で次々と豊洲にできる学校幼稚園。そんな新設の幼稚園のイベントを中止しろと言う脅迫の手紙が届いた事件を調べる梓。
ストーカー被害を訴える若い女性の事件を扱う梓は犯人を見つけ、ストーカーをやめさせたものの、今度は梓がストーカーされる。その顛末はいかに。
東北の震災被害者とかその家族をなのって、詐欺まがいに金品を得る男を調べる梓。犯人は見つけたものの、騙された被害者が悪いといって、反省の色を見せない犯人にきれかかる梓。
そんな梓を心配し、説教したくなる班長の八坂。警察官は万能の神様ではない。親でもない。法にしたがって、罪をおかした犯人を捕まえ、事件を明らかにするだけ。個人的な思いから、事件の背景に深入りするのはやめたほうがいい。刑事の仕事はどうすれば世の中が良くなるか考えるのではなく、犯罪を未然に防ぐ努力をすること、起きてしまった犯罪を捜査することだけだと。
班長の気持ちも言葉もわかるが、それでも少し逆らいたがる梓。未熟な自分にできることは限られているが、少しでもできることがあるならしたいと。君もきっと疲れるぞ、という班長も同類かも。
舞台は東京都江東区豊洲。最初は深川警察署生活安全課の八坂班に所属する女刑事だった主人公岩倉梓。実家は神戸の靴メーカーで、阪神大震災で工場がつぶれ、廃業も考えたが外に出ていた兄が戻り再建した。梓のためにとオーダーメイドの靴を時々送ってくれる。
殺人事件や交通事故など、人目を引く事件とは原則無縁な生活安全課。むしろ事件になる前にことを納めることに誇りを覚えながらも、周囲の派手な事件にはつい羨望を感じてしまう梓。相棒は署の期待のホープである新人刑事佐々。
そんな二人が関わった五つの事件を描いている。
高層マンションのベランダから落ちそうな少女という知らせからはじまる最初の事件。幼い子供たちがネグレクトされたかと思っていたら、母親はホテルで死んでいた。自殺か事故死かあまり事件性はないが、自分を月に帰るかぐや姫にみなしていた母親の心情にこだわってしまう梓。
独り暮らしの老人がアパートの部屋で死んでいた。調べてみると偽名で、身元がわからない。事件性はないが、孤独死した老人の家族に思いを馳せる梓。
人工増加で次々と豊洲にできる学校幼稚園。そんな新設の幼稚園のイベントを中止しろと言う脅迫の手紙が届いた事件を調べる梓。
ストーカー被害を訴える若い女性の事件を扱う梓は犯人を見つけ、ストーカーをやめさせたものの、今度は梓がストーカーされる。その顛末はいかに。
東北の震災被害者とかその家族をなのって、詐欺まがいに金品を得る男を調べる梓。犯人は見つけたものの、騙された被害者が悪いといって、反省の色を見せない犯人にきれかかる梓。
そんな梓を心配し、説教したくなる班長の八坂。警察官は万能の神様ではない。親でもない。法にしたがって、罪をおかした犯人を捕まえ、事件を明らかにするだけ。個人的な思いから、事件の背景に深入りするのはやめたほうがいい。刑事の仕事はどうすれば世の中が良くなるか考えるのではなく、犯罪を未然に防ぐ努力をすること、起きてしまった犯罪を捜査することだけだと。
班長の気持ちも言葉もわかるが、それでも少し逆らいたがる梓。未熟な自分にできることは限られているが、少しでもできることがあるならしたいと。君もきっと疲れるぞ、という班長も同類かも。