飲んだくれの父親が家を出て、母と二人暮らしをして居たテオは十三歳の時に停学処分を受けた。アイルランドとチェロキー族の混血だった母親はカンザス生まれの美人だった。普段優しい母親にしかられ、一緒に学校へ行く途中、雨を避けて入ったのが美術館だった。カンザスからニューヨークに出て喫茶店で働いているときにスカウトされて、モデルになった母。通販用のモデルで苦労もあったが金をためて、大学に入り、美術史を専攻した。大学院時代に父に出会い、結婚しテオを得た。だから美術には詳しいし、楽しんでいた。
そんな美術館で起きた爆破事件で、テオは母をなくす。爆発が起きた直後、テオは少し前に見かけた美少女に引かれて、母と別行動をして居た。重傷も受けず気がついたテオは、近くに倒れていた老人と少し話を交わす。少女の連れで祖父のような老人。ゴールドフィンチが描かれた小振りの絵画を老人が持っていけと言うので、テオをそれを持ち出してしまう。さらに意匠ある指輪を渡され、ある男への伝言を頼まれる。

死んだ老人から離れ、少女の姿も母の姿も見つからないまま単身で美術館を抜け出し、自宅のアパートに帰ったテオ。

孤児となったテオは未成年であるために保護者が必要。父の消息はわからないし、祖父に連絡はついたが病の後妻の世話で動けない。テオが仲良しだった友達と両親を思い出したことで、その後彼は友達のアンディの家に引き取られる。二人とも成績優秀で飛び級をしたために上級生にいじめられた友達だった。アンディはひきこもりがちで心配していた両親はテオと暮らすことで息子が変わるのを期待していた。

死に際に老人が告げた男のことを思い出したテオはその店を調べて訪ねていく。亡き老人は骨董店の主で、その男ホービーは家具の修理屋で共同経営者だった。しかもあの少女ピッバも奇跡的に助け出されたものの、いまだ寝たきりだと知る。会ってわずかに言葉を交わすことさえできた。それがテオが母を失った痛手から立ち直るきっかけになるかと思えた。

そんなところにいきなり現れたのが、父親とその連れ合いだった。そしてテオをテキサスの自宅に引き取るという。不安を抱くアンディの両親ハーバー夫婦にもそれを止めることはできず、テオは父のもとで新たな生活を始めることになる。
第一巻はそこまで。引き続き、第二巻を読み始めたが、すでに深夜だし、もう寝ないと。