『竜に選ばれし者イオン』の続編で完結編。
父皇帝の死で新たな皇帝カイゴとなった皇太子は、軍を掌握する叔父セソンの謀反により城を抜け出し、母と弟も殺された。
行方のわからないカイゴを探しに出掛けた女竜眼卿イオナ。鼠の竜眼卿イドは己の野望のために他の竜眼卿とその見習いを皆殺しにしたため、竜を操る力の使い方をイオナに教えることができるのは、イドしかいない。
イオナが城を出る際にイドと霊の交流を持ち、鏡の竜の力を流されて、悪意をなくしたかに思えるイドは、反逆者セソンに捕まり、拷問を受けていた。

新皇帝に忠誠を尽くす抵抗勢力と合流し、カイゴと再会したイオナは竜眼卿イドの指導がないと鏡の竜の力を利用できず、圧倒的に優勢なセソンとは戦えないと主張。反逆者に劣らず嫌われもののイドの奪還に否定的なカイゴや仲間を説得して、なんとか奪還に成功するイオナ。しかしイドは素直には指導しようとはしない。イオナとイドが手を結べば、竜の力を独占でき、帝国を牛耳ることも夢ではない。そんなイドの野望を嫌いながらも拒否できないイオナ。セソンの手から逃れて、抵抗組織の中心がいる東部を目指すカイゴとイオナ。
イドとカイゴとの三角関係に悩むイオナ。かつて最後の鏡の竜眼卿であった先祖キンラ。皇帝が竜の力を支配する象徴である首に埋め込まれた真珠。キンラは時の皇帝の真珠を盗み、愛人の鼠の竜眼卿に渡そうとしたことで捕まり処刑された悪女。その幻影がイオナを悩ます。時を経て、彼女も同じ状況にいる。

東部地域で反逆者攻略を話す抵抗組織に、セソンの軍が迫る。信頼していた近衛兵に裏切られ、セソンに捕まり、拷問を受け、黒の書により支配されたイオナ。そしてカイゴ皇帝らも捕まり、真珠がセソンに植え替えられる機を利して、反撃に転じるイオナ。拷問されたときにイオナは鏡の竜の体内に逃れ、キンラにより竜と皇帝の真実を知らされる。竜と契約していたのではなく、その卵である真珠を奪うことで隷属させていた。イオナの使命は卵を返し、竜を解放することだった。
イドの反対を押しきり、反逆者の膝下にありながら、それを成し遂げたイオナは、鏡の竜により、愛するカイゴを蘇生され、新たな帝国を築く礎となる。


竜を操る力をなかなか会得できず、話の展開が遅くて、やきもりしたが、ようやく読了。疲れた