名前から、てっきりフランス人かと思った著者はドイツ人。雑誌社のジャーナリストを十年勤めた後に作家になった。日本びいきで何度も来日していて、処女作は日本を舞台にした小説。本書は第二作。
ギリシアのアテネで独り暮らしをする青年ヤニス。読書好きで、いつも夢想をしてる内気な青年。
いつものように本を買うために書店に行く途中、夢想に夢中で気がついたら見知らぬ路地にいた。しかも目の前に古びた書店がある。
中に入ってみると、たくさんの本が並んでいるが、並び方に秩序がない。彼の蔵書とよく似ている。しかも背表紙はほこりがついていて,誰も見たことがないかのよう。気がつくとまるで本の中から飛び出してきたかのように、神秘的で魅力的な女性が背後に立っている。一目惚れした青年はなんの話もできぬまま帰る。我慢できずに再訪した書店。リオと名乗る女店主はまるで彼の思いを聞いたかのような受け答えで彼を魅了する。本好きなら誰にも覚えがあるような会話をしながら、彼はリオに夢中になる。世界文学のあれこれの作品の創作秘話とか本の構造とか、様々な作品の冒頭の文章の印象とか、いつまで話していてもあきないし、触発されるものが見つかる。話題に上った作品のリストが巻末にあげられているが、百冊近いタイトルが並ぶ。
ヤニスとリオが出会う前に、なぜか1907年のロンドンのエピソードが挿入されている。医師のアーサーが友人のフレッチャーを珍しい毒薬で毒殺しチフスに見せかけるという殺人事件。死の間際にフレッチャーは秘密を知るものがまだ一人、あの女がいると言い残す。
自分の思いを今度こそ打ち明けようと書店を訪れたヤニスはリオがいないことを知る。本好きな彼女がしたとは思えない床に落ちている本、書架が傾いている。リオは誰かに拐われたのか。
そこに現れた竪琴を背に負う男エイン。
前に見かけた海辺にいた少女、口は聞けないが囀る魚を探していると砂に書いた少女が、今公園の砂地に書いた言葉がヒントになり、ヤニスはリオがたどった道を探し始める。
ある夜ヤニスの部屋を訪れたエインは、世界的に有名な三人の文学者の惨めな死の有り様を話す。アラン・ポー、セルバンテス、シェイクスピアとマーロウ。彼らがインチキをして創作したと。
ヤニスは不思議な世界に入り込んでいき、リオを見つけ助け出す。彼女の正体は何か?
不思議だが結構はまるかな。
ギリシアのアテネで独り暮らしをする青年ヤニス。読書好きで、いつも夢想をしてる内気な青年。
いつものように本を買うために書店に行く途中、夢想に夢中で気がついたら見知らぬ路地にいた。しかも目の前に古びた書店がある。
中に入ってみると、たくさんの本が並んでいるが、並び方に秩序がない。彼の蔵書とよく似ている。しかも背表紙はほこりがついていて,誰も見たことがないかのよう。気がつくとまるで本の中から飛び出してきたかのように、神秘的で魅力的な女性が背後に立っている。一目惚れした青年はなんの話もできぬまま帰る。我慢できずに再訪した書店。リオと名乗る女店主はまるで彼の思いを聞いたかのような受け答えで彼を魅了する。本好きなら誰にも覚えがあるような会話をしながら、彼はリオに夢中になる。世界文学のあれこれの作品の創作秘話とか本の構造とか、様々な作品の冒頭の文章の印象とか、いつまで話していてもあきないし、触発されるものが見つかる。話題に上った作品のリストが巻末にあげられているが、百冊近いタイトルが並ぶ。
ヤニスとリオが出会う前に、なぜか1907年のロンドンのエピソードが挿入されている。医師のアーサーが友人のフレッチャーを珍しい毒薬で毒殺しチフスに見せかけるという殺人事件。死の間際にフレッチャーは秘密を知るものがまだ一人、あの女がいると言い残す。
自分の思いを今度こそ打ち明けようと書店を訪れたヤニスはリオがいないことを知る。本好きな彼女がしたとは思えない床に落ちている本、書架が傾いている。リオは誰かに拐われたのか。
そこに現れた竪琴を背に負う男エイン。
前に見かけた海辺にいた少女、口は聞けないが囀る魚を探していると砂に書いた少女が、今公園の砂地に書いた言葉がヒントになり、ヤニスはリオがたどった道を探し始める。
ある夜ヤニスの部屋を訪れたエインは、世界的に有名な三人の文学者の惨めな死の有り様を話す。アラン・ポー、セルバンテス、シェイクスピアとマーロウ。彼らがインチキをして創作したと。
ヤニスは不思議な世界に入り込んでいき、リオを見つけ助け出す。彼女の正体は何か?
不思議だが結構はまるかな。