荻原さんの処女作で、古事記の時代の日本を思わせるファンタジー。
村娘狭也は悪夢に時々うなされていた。輝の宮一族に襲われて両親をなくし、さ迷った幼い彼女を引き取ってくれた老いた両親。幸せな毎日に影を落とす悪夢。鬼に追われ水のなかに浸かったり、どこかの宮に入り込んで、祭壇に座る巫女の後ろ姿に恐怖を覚える悪夢。
当時大御神の御子である照日、月代に統治される輝の一族が次々と土着の氏族や彼らが敬う神を破壊し続けていた。
狭也の村もいまや輝のまぼろばの統治を受け入れていた。
狭也が十五歳を迎えたかがいの宴、その楽人として村を訪れた五人。彼らこそ悪夢の中の五人の鬼、輝の宮に反抗する、闇御津波の大御神に仕える一族だった。彼らは狭也の手のアザを証拠に、彼女こそ探し求めていた一族の狭由良姫の生まれ変わりの水の乙女だと言う。そして証として空色勾玉を手渡す。闇との関わりが嫌で突っ放した狭也。かがいの夜ひとりぼっちの彼女に現れたのは、月代王。闇の宮の五人を追ってきたようだが、狭也を見て一目惚れ。自身の采女にすると言われ、承知する。
まほろばにある輝の宮で采女として働き始めた狭也。やさしい月代と違い、狭也に見下すような態度で接する姉御子照日。
水の乙女を変えたのは偶然出会った風の若子、輝の一族の末っ子である稚羽矢だった。奥まった宮に繋がれていた剣の御子と、剣を鎮める水の乙女。二人によって光と闇のせめぎあう戦乱の世に、新たな世界を産み出される。
狭也を巫女姫として頭にいただいた闇の軍勢は大蛇の剣をあやつる稚羽矢の働きで優勢となり、次第に輝の宮を圧倒していく。不死身の輝の一族である稚羽矢の正体が軍勢に知られて、動きは止まり、混乱する。その騒ぎでいなくなった稚羽矢を探すために、狭也は単身出掛けていき、月代に捕まる。彼女を助けようと、闇の一族に戻る稚羽矢。やがて大御神が降臨すれば、すべてが無に帰す。死の国にいる闇の女神を取り戻したい大御神。それを阻止せんと、照日は狭也を殺し、伝令とする。狭也にもらった空色勾玉の導きで後を追い、死の国に向かう稚羽矢。闇の女神と対面した二人は、その世界にはそぐわないとして地上に戻される。闇の女神の説得で大御神は二人の御子を引き連れ天宮へ帰る。
戦乱はやみ、新たな世界を作る人々の先頭に立つのは、互いの思いを確認した稚羽矢と狭也だった。
村娘狭也は悪夢に時々うなされていた。輝の宮一族に襲われて両親をなくし、さ迷った幼い彼女を引き取ってくれた老いた両親。幸せな毎日に影を落とす悪夢。鬼に追われ水のなかに浸かったり、どこかの宮に入り込んで、祭壇に座る巫女の後ろ姿に恐怖を覚える悪夢。
当時大御神の御子である照日、月代に統治される輝の一族が次々と土着の氏族や彼らが敬う神を破壊し続けていた。
狭也の村もいまや輝のまぼろばの統治を受け入れていた。
狭也が十五歳を迎えたかがいの宴、その楽人として村を訪れた五人。彼らこそ悪夢の中の五人の鬼、輝の宮に反抗する、闇御津波の大御神に仕える一族だった。彼らは狭也の手のアザを証拠に、彼女こそ探し求めていた一族の狭由良姫の生まれ変わりの水の乙女だと言う。そして証として空色勾玉を手渡す。闇との関わりが嫌で突っ放した狭也。かがいの夜ひとりぼっちの彼女に現れたのは、月代王。闇の宮の五人を追ってきたようだが、狭也を見て一目惚れ。自身の采女にすると言われ、承知する。
まほろばにある輝の宮で采女として働き始めた狭也。やさしい月代と違い、狭也に見下すような態度で接する姉御子照日。
水の乙女を変えたのは偶然出会った風の若子、輝の一族の末っ子である稚羽矢だった。奥まった宮に繋がれていた剣の御子と、剣を鎮める水の乙女。二人によって光と闇のせめぎあう戦乱の世に、新たな世界を産み出される。
狭也を巫女姫として頭にいただいた闇の軍勢は大蛇の剣をあやつる稚羽矢の働きで優勢となり、次第に輝の宮を圧倒していく。不死身の輝の一族である稚羽矢の正体が軍勢に知られて、動きは止まり、混乱する。その騒ぎでいなくなった稚羽矢を探すために、狭也は単身出掛けていき、月代に捕まる。彼女を助けようと、闇の一族に戻る稚羽矢。やがて大御神が降臨すれば、すべてが無に帰す。死の国にいる闇の女神を取り戻したい大御神。それを阻止せんと、照日は狭也を殺し、伝令とする。狭也にもらった空色勾玉の導きで後を追い、死の国に向かう稚羽矢。闇の女神と対面した二人は、その世界にはそぐわないとして地上に戻される。闇の女神の説得で大御神は二人の御子を引き連れ天宮へ帰る。
戦乱はやみ、新たな世界を作る人々の先頭に立つのは、互いの思いを確認した稚羽矢と狭也だった。