神田紅梅亭寄席物帳シリーズ第五作。五年ぶりの新作だ。前作で福の助が真打ちに昇進し、師匠の馬春が病から立ち直り高座復帰し、一段落がついて、もう終わりかと思っていた。実際、他の出版社から文庫書き下ろしで、神楽坂倶楽部という架空の寄席を舞台にした色物芸人たちを描いたシリーズが出ていたので、よけいそう思っていたが。
新作が出たと知り借りてみたのだが。五年は長いかな、すぐに前と繋がらない。福の助も真打ちとして、山桜亭馬伝と改名し、私立高校の事務員をしている妻の亮子との間に息子もできていて、仮面ライダーに熱中している。
今回は二つの事件が描かれている。最初のは亮子が先輩事務員のマンションでの茶会に招待されて、出くわした密室の謎。夫が失踪したあと、姑と暮らしていた女性は今はマンションを相続している。失踪してもいまだ死亡宣告されてない夫がいるのになぜ相続できたのか?密室のトイレになぜ死んだと聞いていたネコが出入りできたのか?
東日本大震災を福島在住の著者は経験してる。馬伝は仮設住宅慰問に出掛け、不幸な生い立ちの高校を退学した少女と出会う。頭がよく理屈っぽい少女が指摘した馬伝の落語内容の矛盾の指摘に頭を抱える馬伝。元々理屈っぽい馬伝にはどれも納得できるだけに、今後どう演じたらいいのか悩み、ついには師匠に泣きつくが一蹴され、ようやく自分を取り戻す。いささかアレンジして矛盾をなくした話を語る。
馬伝の弟弟子で、師匠を変えた竹二郎。酔っぱらって野良猫親子を殺して、ネットで評判になり、退職した。師匠である竹馬師匠が難題を馬伝につきつける。古典派の若手落語家三人が三題話を披露することになっている。それで馬伝が優勝したら、弟子の破門を解くと竹馬師匠はいう。
馬伝に客席から与えられて、竹馬師匠がアレンジした三題は、横浜・佐々木裁き・酔っぱらいの、猫殺し。
竹二郎は酔いつぶれていて反抗を認め、執行猶予も過ぎたために、復帰を願っている。馬伝にはいまだに彼の犯行が納得できない。そんなときに兄弟子からいじめを受けていたことや、心を許していた女性がいて部屋の鍵やネットへの暗証番号を教えていたことがわかる。もしかして兄弟子によりはめられたのではないか。襲われた馬伝は新作した三題話を語れない。代わりに語ったのは師匠の馬春。一部作り替えて見事にまとめあげた。
あの少女が馬伝の弟子となり、新たな展開が始まるようだ。
新作が出たと知り借りてみたのだが。五年は長いかな、すぐに前と繋がらない。福の助も真打ちとして、山桜亭馬伝と改名し、私立高校の事務員をしている妻の亮子との間に息子もできていて、仮面ライダーに熱中している。
今回は二つの事件が描かれている。最初のは亮子が先輩事務員のマンションでの茶会に招待されて、出くわした密室の謎。夫が失踪したあと、姑と暮らしていた女性は今はマンションを相続している。失踪してもいまだ死亡宣告されてない夫がいるのになぜ相続できたのか?密室のトイレになぜ死んだと聞いていたネコが出入りできたのか?
東日本大震災を福島在住の著者は経験してる。馬伝は仮設住宅慰問に出掛け、不幸な生い立ちの高校を退学した少女と出会う。頭がよく理屈っぽい少女が指摘した馬伝の落語内容の矛盾の指摘に頭を抱える馬伝。元々理屈っぽい馬伝にはどれも納得できるだけに、今後どう演じたらいいのか悩み、ついには師匠に泣きつくが一蹴され、ようやく自分を取り戻す。いささかアレンジして矛盾をなくした話を語る。
馬伝の弟弟子で、師匠を変えた竹二郎。酔っぱらって野良猫親子を殺して、ネットで評判になり、退職した。師匠である竹馬師匠が難題を馬伝につきつける。古典派の若手落語家三人が三題話を披露することになっている。それで馬伝が優勝したら、弟子の破門を解くと竹馬師匠はいう。
馬伝に客席から与えられて、竹馬師匠がアレンジした三題は、横浜・佐々木裁き・酔っぱらいの、猫殺し。
竹二郎は酔いつぶれていて反抗を認め、執行猶予も過ぎたために、復帰を願っている。馬伝にはいまだに彼の犯行が納得できない。そんなときに兄弟子からいじめを受けていたことや、心を許していた女性がいて部屋の鍵やネットへの暗証番号を教えていたことがわかる。もしかして兄弟子によりはめられたのではないか。襲われた馬伝は新作した三題話を語れない。代わりに語ったのは師匠の馬春。一部作り替えて見事にまとめあげた。
あの少女が馬伝の弟子となり、新たな展開が始まるようだ。