著者の推理作家協会賞を受賞した『アリスの国の殺人』、その続編『ピーター・パンの殺人』に続く第三作の本書が出たのは、十年後。
新宿ゴールデン街のスナック蟻巣につどうミステリー好きな面々が、探偵役を勤めるシリーズ。

実はそのスナックが店を閉める最終作を先日先に読んでいるのだが。
ここでも仲間内でも頼りにされていた劇画家那珂が最後を迎えた作品。

かつてアニメの世界で活躍したアニメーターたちが老年期を迎えたのを心配して、ゆかりのある出版社の協力でできた多摩の老人ホーム。

七人の入居者は関わった作品のタイトルからあだ名がつけられていた。飛雄馬、アトム、鬼太郎、おばQ、009、こずえ、アッコちゃん。

その一人アッコちゃんが霊安室で首なし死体で見つかる。地元署の捜査ではらちがあかないと、009は、蟻巣に手紙を出し、事件解明のお願いをする。

メンバーに先駆けてホームを訪れた那珂が帰りの車で転落事故をおこし、意識不明となる。

もしかして犯人の仕業か。事件の解明のために次々と蟻巣の面々がホームを訪れては推理を傾けるものの、解決には至らない。
その間に、入居者の鬼太郎が心臓麻痺で死亡、最後には入居者全員が毒殺されてしまう。

最後に登場した作家牧により、事件は解明され、わなにより犯人らを暴き出し,解決する。それに寄与したものの、重体の劇画家那珂は帰らぬ人となる。

確かになかなか興味深いが、なんか古くさい印象がする。それにアニメに対する距離感が私には遠いからか、いまいち楽しめなかった。