『札幌アンダーソング』『間奏曲』『ラスト・ソング』とシリーズ三冊を一気に読んでしまった。
北海道を舞台にした刑事物だと思っていたが、どうも違うようだ。
北海道の開拓時代から続く志村家の男子は代々先祖の記憶を受け継ぐという異能の持ち主。当代では二十歳の美少年、春。記憶を受け継ぐだけではなく、一度目にしたものを記憶できる力をももつ春は一種の天才。そして好奇心の塊で、特に人間特有の感情に興味があり、それを実体験として得ようとする。その点では異常者とも言える。
そんな春が暴き出した北海道の暗部に面々と続く秘密組織。異常性愛者にそれが実現する場を与え、それにより高位高官の秘密を握り、商売に利用する。現在の党首は大学院生の山森。一件普通の市民でありながら、頭脳明晰な秀才であると共に、感情がない異常者でもある。自分にない感情に興味があり、それをコントロールすることに生き甲斐を感じる。だから自分が直接手を下さないで殺人をもさけない犯罪者でもある。
明暗対照的な天才、春と山森の対決を描いたシリーズと言える。
語り手は北海道警殺人課の若手刑事仲野。ごく普通の容姿の彼が相棒となった先輩はイケメンの根来。根来は高校時代から志村家とは昵懇の間柄。医者を目指していた志村家長女で美人の秋奈に頼まれて、偽装恋人になっていた。彼女もまた天才肌で、春の異能の秘密を解明しようと脳科学を専攻し、現在は三十代にして法医学の教授。
次女夏美はイラストレーター。母親はジャズシンガーとして著名で、現在はジャズバーを経営。
春の異能を守るためにはすべてを投げ出す覚悟の三人の女家族。どうやら近親相姦もあった様子。
美人でありながら姉たちは春のような子を生むのを嫌い、結婚はしない様子。
雪道に全裸で遺棄された死体を発端にして捜査を始めた仲野と根来は、似たような不審死に気がつき、天才児春に相談したことがきっかけで、秘密組織の存在に気づき、その党首である山森をあぶり出したものの、犯罪の証拠を残さないやり方と、秘密組織に握られている情報には警察の上層部や道庁の偉いさんが含まれていることから、迂闊に山森や組織を逮捕できないジレンマに立たされる。
三作目で仲野が巧妙な罠により殺人者に仕立てあげられそうになったことで、ついに春は決断。山森が隠し持つ秘密の情報を見つけ出す。それにより山森は自殺したようだが、解決したといえるかどうか?
北海道を舞台にした刑事物だと思っていたが、どうも違うようだ。
北海道の開拓時代から続く志村家の男子は代々先祖の記憶を受け継ぐという異能の持ち主。当代では二十歳の美少年、春。記憶を受け継ぐだけではなく、一度目にしたものを記憶できる力をももつ春は一種の天才。そして好奇心の塊で、特に人間特有の感情に興味があり、それを実体験として得ようとする。その点では異常者とも言える。
そんな春が暴き出した北海道の暗部に面々と続く秘密組織。異常性愛者にそれが実現する場を与え、それにより高位高官の秘密を握り、商売に利用する。現在の党首は大学院生の山森。一件普通の市民でありながら、頭脳明晰な秀才であると共に、感情がない異常者でもある。自分にない感情に興味があり、それをコントロールすることに生き甲斐を感じる。だから自分が直接手を下さないで殺人をもさけない犯罪者でもある。
明暗対照的な天才、春と山森の対決を描いたシリーズと言える。
語り手は北海道警殺人課の若手刑事仲野。ごく普通の容姿の彼が相棒となった先輩はイケメンの根来。根来は高校時代から志村家とは昵懇の間柄。医者を目指していた志村家長女で美人の秋奈に頼まれて、偽装恋人になっていた。彼女もまた天才肌で、春の異能の秘密を解明しようと脳科学を専攻し、現在は三十代にして法医学の教授。
次女夏美はイラストレーター。母親はジャズシンガーとして著名で、現在はジャズバーを経営。
春の異能を守るためにはすべてを投げ出す覚悟の三人の女家族。どうやら近親相姦もあった様子。
美人でありながら姉たちは春のような子を生むのを嫌い、結婚はしない様子。
雪道に全裸で遺棄された死体を発端にして捜査を始めた仲野と根来は、似たような不審死に気がつき、天才児春に相談したことがきっかけで、秘密組織の存在に気づき、その党首である山森をあぶり出したものの、犯罪の証拠を残さないやり方と、秘密組織に握られている情報には警察の上層部や道庁の偉いさんが含まれていることから、迂闊に山森や組織を逮捕できないジレンマに立たされる。
三作目で仲野が巧妙な罠により殺人者に仕立てあげられそうになったことで、ついに春は決断。山森が隠し持つ秘密の情報を見つけ出す。それにより山森は自殺したようだが、解決したといえるかどうか?