アメリカの児童文学作家カニグズバーグが二度目のニューベリー賞を受賞した作品。
一見平凡な六年生四人が、年長の七年生八年生のグループと博学競技大会で戦い、ついに州優勝を勝ち取る。
両親の離婚と祖父の再婚を同じ頃に経験したナディア、歯医者の息子ノア、地域で一番古い家系のイーサン、インド人シェフとアメリカ人歌手の間に生まれたジュリアン。四人は中学生に編入された六年生で、同じクラスになった。担任は自動車事故で半身不随となり、車イスのオリンスキー先生。
慣例の博学競技大会に出場するクラスの代表四人を決めるとき、何を基準にしてこの四人を選んだのかは先生自身にもはっきりとわからなかった。
学年大会を制した上、上級生にも勝った四人は、地区大会で他校の代表と勝負し勝ち残り、ついに州大会の決勝まで勝ち上がった。
彼らがその決勝戦を戦う様子と、メンバー四人と担任の先生のそれまでのいきさつや四人がソウルズというグループを作るまでの過程を描いた章が交互に描かれている。最初は戸惑ったが、四人が次第に近づき、からみあい、仲間となる。そして戦うチームとしてひとつになる。それを意識しないまま見守っていた担任の先生。
著者の娘さんによるあとがきによれば、音楽に鈍感だった母親のために、兄である息子がクラシックのレコードを数枚購入して、聞かせ、鑑賞の手引きをした。その結果、それに刺激された作品がいくつか生まれたという。モーツァルトの交響曲四十番ト短調第一楽章を聞いた著者は、これをモデルにした本をいつか書いてみたいと言ったとか。短い導入部と主題の繰り返しがある本を。別のメロディなのにからみあっていて、それが繰り返しがら繋がっていく。
著者の作品の主人公は、どれも等身大のこどもたち。自分が何者であるかを探し、見いだし、最後にはそれを楽しく味わうこどもの姿を描いている。それでいて多彩な子供が描かれ、決まりきった筋書きでもない。どの主人公も自分の言葉を持ち語る。心のうちにあるものを語らせることで、読者の共感を得られ、笑わせることができる。
大学で化学を専攻した著者は、研究者時代に経験した記録と監視により自制心を身に付け、化学反応を予測した経験が、人物や筋書きを想像するのに役立った。知識の境界線を乗り越える想像力を持っていたことが、著者が作家としての成功に導いた。
一見平凡な六年生四人が、年長の七年生八年生のグループと博学競技大会で戦い、ついに州優勝を勝ち取る。
両親の離婚と祖父の再婚を同じ頃に経験したナディア、歯医者の息子ノア、地域で一番古い家系のイーサン、インド人シェフとアメリカ人歌手の間に生まれたジュリアン。四人は中学生に編入された六年生で、同じクラスになった。担任は自動車事故で半身不随となり、車イスのオリンスキー先生。
慣例の博学競技大会に出場するクラスの代表四人を決めるとき、何を基準にしてこの四人を選んだのかは先生自身にもはっきりとわからなかった。
学年大会を制した上、上級生にも勝った四人は、地区大会で他校の代表と勝負し勝ち残り、ついに州大会の決勝まで勝ち上がった。
彼らがその決勝戦を戦う様子と、メンバー四人と担任の先生のそれまでのいきさつや四人がソウルズというグループを作るまでの過程を描いた章が交互に描かれている。最初は戸惑ったが、四人が次第に近づき、からみあい、仲間となる。そして戦うチームとしてひとつになる。それを意識しないまま見守っていた担任の先生。
著者の娘さんによるあとがきによれば、音楽に鈍感だった母親のために、兄である息子がクラシックのレコードを数枚購入して、聞かせ、鑑賞の手引きをした。その結果、それに刺激された作品がいくつか生まれたという。モーツァルトの交響曲四十番ト短調第一楽章を聞いた著者は、これをモデルにした本をいつか書いてみたいと言ったとか。短い導入部と主題の繰り返しがある本を。別のメロディなのにからみあっていて、それが繰り返しがら繋がっていく。
著者の作品の主人公は、どれも等身大のこどもたち。自分が何者であるかを探し、見いだし、最後にはそれを楽しく味わうこどもの姿を描いている。それでいて多彩な子供が描かれ、決まりきった筋書きでもない。どの主人公も自分の言葉を持ち語る。心のうちにあるものを語らせることで、読者の共感を得られ、笑わせることができる。
大学で化学を専攻した著者は、研究者時代に経験した記録と監視により自制心を身に付け、化学反応を予測した経験が、人物や筋書きを想像するのに役立った。知識の境界線を乗り越える想像力を持っていたことが、著者が作家としての成功に導いた。