江戸時代の奇人平賀源内を祖に持つと称する平賀幸之進が明治時代に始めた広告代理店、放洋社。幸之進の娘、福が二代目を継ぎ、今は会長としていまだに影響力を持つ存在。百歳間近な老女でありながら、かくしゃくとしている。
そんな福が社史編纂を言い出す。上司と衝突して首になった有能なコピーライター出石を編纂人に指名。広告も社史も読まれなければ意味がない。歴史的事実さえ曲げなければ、小説でもマンガでも何でもいいから、最後まで読ませるだけの社史を作れと厳命する。
最初はとまどった出石だが、遠祖源内の最後の謎から書き起こす。殺人をおかしたと言われながらも、被害者が不明の謎。
創業者のエピソードを娘福から聞きながら書きはじめた創業編、明治から大正。当時平賀家に出入りしていた太鼓安なる人力車夫、その男にまつわるエピソードや事件により浮かび上がる謎の殺人事件。
大正から昭和前期までの発展編では、福の母親が太鼓安のたたりで死ぬ。三代目の祝も何度か不可解な事故に遭う。さらに謎の男乙吉の出現と空襲下での幸之進の死。
戦後の番頭格の男山添の謎の退職。
そして取材しようとしていた老いた山添の毒殺死。
平賀家の歴史を調べていくと、殺人事件にまみれた歴史が浮かび上がる。社史よりはミステリーめいてくる。
出石が最初相棒に指名した秘書室の美人秘書汀、会長の親戚の娘で、福を世話している偲。二人の女性との間で揺れる出石。過去を探れば探るほど見えてきた平賀家に流れる殺人者の血。
ついには、福がその血を引き継ぐものを始末することで、平賀家を絶えさせて終わる。
明治大正昭和と三代の戦前時代の広告のようすは、フィクションではないだろう。なかなか興味深い。
福の遺言で、平賀家の血を受け継がない出石と偲により、会社は引き継がれる。
社史の本文と言える会社の過去の出来事と共に、創業者一族の歴史、さらには編纂のための取材活動の様子までもが、一緒になって、これは何だろうと思ってしまう。やはりミステリーと思うのが正解なのか。
いろんなものが錯綜しているようで、案外分かりやすく読みやすい。
結果的には、二代目の会長福、三代目社長の祝、四代目候補の少年祭と、一族のすべてが死に絶えるラストは暗いようで、案外明るい印象の話だった。
そんな福が社史編纂を言い出す。上司と衝突して首になった有能なコピーライター出石を編纂人に指名。広告も社史も読まれなければ意味がない。歴史的事実さえ曲げなければ、小説でもマンガでも何でもいいから、最後まで読ませるだけの社史を作れと厳命する。
最初はとまどった出石だが、遠祖源内の最後の謎から書き起こす。殺人をおかしたと言われながらも、被害者が不明の謎。
創業者のエピソードを娘福から聞きながら書きはじめた創業編、明治から大正。当時平賀家に出入りしていた太鼓安なる人力車夫、その男にまつわるエピソードや事件により浮かび上がる謎の殺人事件。
大正から昭和前期までの発展編では、福の母親が太鼓安のたたりで死ぬ。三代目の祝も何度か不可解な事故に遭う。さらに謎の男乙吉の出現と空襲下での幸之進の死。
戦後の番頭格の男山添の謎の退職。
そして取材しようとしていた老いた山添の毒殺死。
平賀家の歴史を調べていくと、殺人事件にまみれた歴史が浮かび上がる。社史よりはミステリーめいてくる。
出石が最初相棒に指名した秘書室の美人秘書汀、会長の親戚の娘で、福を世話している偲。二人の女性との間で揺れる出石。過去を探れば探るほど見えてきた平賀家に流れる殺人者の血。
ついには、福がその血を引き継ぐものを始末することで、平賀家を絶えさせて終わる。
明治大正昭和と三代の戦前時代の広告のようすは、フィクションではないだろう。なかなか興味深い。
福の遺言で、平賀家の血を受け継がない出石と偲により、会社は引き継がれる。
社史の本文と言える会社の過去の出来事と共に、創業者一族の歴史、さらには編纂のための取材活動の様子までもが、一緒になって、これは何だろうと思ってしまう。やはりミステリーと思うのが正解なのか。
いろんなものが錯綜しているようで、案外分かりやすく読みやすい。
結果的には、二代目の会長福、三代目社長の祝、四代目候補の少年祭と、一族のすべてが死に絶えるラストは暗いようで、案外明るい印象の話だった。