動物と話ができる博物学者のドリトル先生、ということで、少しバカにしていて、これまで読んだこともないし、今回借りてみたものの、なかなか読む気になれなかった。

読んでみると、児童文学の古典といわれるだけあって、やはり面白い。どんな動物と話ができ、身近には召し使いのような有能な動物がいるのがうらやましくなる。

現在シリーズはかなりの数が出ている。本作がデビュー作だと思っていたが、違っていた。第二作だ。第一作は、1920年に出た『ドリトル先生アフリカゆき』。

主人公はイギリスの小さな町沼のほとりのバドルビーと呼ばれる小さな町に住む靴屋の子で十歳のトム。家が貧しくて学校に行けず、近所を歩き回ったり、町を流れる川のほとりで、海へ向かう船や帰る船を眺めるのが好きだった。彼には三人の友達がいた。貝ほりのじいさんジョーは、手先が器用でトムの舟のおもちゃを作ったり、舟に乗せてくれる。
二人目は猫用の肉を売り歩くマシュー。一見怖そうだが、実は優しく、町内の人や動物に通じている。

マシューから紹介されたドリトル先生。屋敷にはいろんな動物たちがいる。しかも中には召し使いのように先生に仕える動物もいる。

以後頻繁に、先生宅に出入りして、トムは先生に魅了されていく。ついに助手として住み込み、代わりに読み書きを教えてもらうことが両親と先生の間で決まる。

動物や鳥とは自由に話ができる先生だが、魚語はあまりよくわからないし、貝語は全く話せない。何万年何億年も前から生きている古代の貝が今もいて、それらと話ができれば、古代の様子がわかると望んでいた先生。今は一匹しか生存しない大ガラス海カタツムリと話がしたいと、貝語を知ろうとしていた。その手助けをしてくれる魚を探していた。

インディアン出身の植物に詳しい学者ロング・アローにも会いたいと願っていた。しかしアローは行方不明。どこへいけばよいのか。地図上にめくらめっぽうで決めた目的地。偶然にも、アローが消息をたった漂流する島だった。
助手のトム、アフリカ人の王子バンポ、話すオウム・ポリネシア、犬のジップ、サルのチーチーを引き連れて、ブラジル付近にあるクモサル島へ航海に出る。

到着した島での冒険と戦争、海カタツムリとの遭遇など、楽しい話だった。