母子家庭で育ちながら、剣道ができたために私立高校私立大学と父親の保険金と奨学金でなんとか卒業したものの、剣道では食べていけない。警察に就職、車好きで白バイ警官に憧れていたが、今は所轄の刑事。
麻生は喜怒哀楽を表に表さない。思春期の頃から自分が冷淡ではないかと思った。だが心の中に沸き立つ思いがないわけではない。でも周囲に溶け込めず、熱中するものがない。女性にも興味がなく、大学時代の剣道部の先輩で、今は本庁の警部補である及川と、同性愛に近い関係がたまにある。
物事をじっくり見つめ、違和感を大事にして、思いがけない発想で、いくつかの事件を解決に導いてきた。誰にも好かれるわけではないが、仲間内では一目をおかれている。彼を排斥しないで、見守ってくれる今の職場は彼には幸せなことかもしれない。のちに本庁に引き込まれ、ついには退職して私立探偵になる麻生の若かりし頃の事件を扱った作品。
路地の植木や花を破壊する事件とも言えない事案に、定年間近な先輩刑事と捜査する麻生。
部屋で首吊り自殺と思われた事件。首吊りの上部の綱がないこと、女性の持ち物が少ないことに疑問を抱いた麻生。
公衆の面前で女子高生の顔をかきむしった女。罪は大したことはないが、完全黙秘で処理できない。ようやくハナコと名乗り、ハイイイエだけで、女子高生と面識があることを聞き出した麻生は、ルンペンになりたての女の素性を調べる。
非番の日、及川の部屋で一夜を過ごした麻生が帰ろうとすると、隣のマンションの四階のベランダに幼い少女が。鍵のかかった部屋では母親か心臓発作でなくなっていた。少女のおまるがないことに不審を抱いた麻生。
少女の愛犬が死体の手首をくわえてきた。はたしてどこから拾ってきたか、調べ始めた麻生。
麻生は辞令を受け本庁に移動。所轄三年での昇格は能力を認められたから。しかし先輩の及川はちゃんと見抜いていた。麻生にかけているのは勝負への執念。素質があっても、それがないために及川との剣道で負けた。勝たなければならないときに、勝ち負けから目をそらして、別のところを見る及川。その人間性が本庁での過酷な職務に耐えられるかどうか、及川は心配する。身だけは守れ、破滅しそうになったら逃げてくれと。
人間味に溢れた麻生刑事は魅力的だな
麻生は喜怒哀楽を表に表さない。思春期の頃から自分が冷淡ではないかと思った。だが心の中に沸き立つ思いがないわけではない。でも周囲に溶け込めず、熱中するものがない。女性にも興味がなく、大学時代の剣道部の先輩で、今は本庁の警部補である及川と、同性愛に近い関係がたまにある。
物事をじっくり見つめ、違和感を大事にして、思いがけない発想で、いくつかの事件を解決に導いてきた。誰にも好かれるわけではないが、仲間内では一目をおかれている。彼を排斥しないで、見守ってくれる今の職場は彼には幸せなことかもしれない。のちに本庁に引き込まれ、ついには退職して私立探偵になる麻生の若かりし頃の事件を扱った作品。
路地の植木や花を破壊する事件とも言えない事案に、定年間近な先輩刑事と捜査する麻生。
部屋で首吊り自殺と思われた事件。首吊りの上部の綱がないこと、女性の持ち物が少ないことに疑問を抱いた麻生。
公衆の面前で女子高生の顔をかきむしった女。罪は大したことはないが、完全黙秘で処理できない。ようやくハナコと名乗り、ハイイイエだけで、女子高生と面識があることを聞き出した麻生は、ルンペンになりたての女の素性を調べる。
非番の日、及川の部屋で一夜を過ごした麻生が帰ろうとすると、隣のマンションの四階のベランダに幼い少女が。鍵のかかった部屋では母親か心臓発作でなくなっていた。少女のおまるがないことに不審を抱いた麻生。
少女の愛犬が死体の手首をくわえてきた。はたしてどこから拾ってきたか、調べ始めた麻生。
麻生は辞令を受け本庁に移動。所轄三年での昇格は能力を認められたから。しかし先輩の及川はちゃんと見抜いていた。麻生にかけているのは勝負への執念。素質があっても、それがないために及川との剣道で負けた。勝たなければならないときに、勝ち負けから目をそらして、別のところを見る及川。その人間性が本庁での過酷な職務に耐えられるかどうか、及川は心配する。身だけは守れ、破滅しそうになったら逃げてくれと。
人間味に溢れた麻生刑事は魅力的だな