塩田さんと言えば、以前『女神のタクト』を読んだことがあるが、ミステリー作家とも言えない様々な作品を書いている。神戸新聞社に就職し、傍らに書いた作品が小説現代長編新人賞で、2010年にデビュー。
大阪に程近い地方都市波山、所轄署では当時四件の捜査本部が立ち上がっていて、人員も少ない。ために夜勤明けの刑事本宮に出動が求められた。眠い上に腰を痛め、歩くのも辛いが出ないわけにもいかない。
地元の現職市会議長が自宅の車庫内で撲殺された。
当然に五つ目の捜査本部が新たに立ち上げられ、本宮も入る。相棒に指名されたのは県警捜査一課の女性刑事。美人だが最初は取っつきにくい印象。命じられたのは被害者の人間関係を調べる鑑捜査。
高級住宅街で人家は少なく、雨降る夜のことで、目撃者もいない。妻と市役所勤務の娘、無職の息子がいるが、連絡がとれない。最初本部が目をつけたのはその息子だが、連絡がとれない。一方本宮らは被害者が最近書こうとしていた自伝のことで、大阪の出版社を訪ねる。現市長に不満があり、任期も少ないことから、次期市長選を狙っての出版か。
ついで、被害者行きつけのゴルフ場、高級旅館に回り、愛人がいたことが判明。
本部では被害者と暴力団がもめていたことを追っていた。やがて息子の居所も知れ、暴力団とも話がついていたことが判明。
本宮は馴染みの記者から耳寄りな話を聞く。被害者がかつて水道局職員山下の汚職を暴き免職させて、その一家をこわした。山下の息子、樋口輝が最近、被害者のパチンコ屋との汚職について調べていた。
山下が離婚した妻や娘に会い、さらに輝の行方を探すが、事件前から消息不明。
輝は父の敵を調べるために、被害者の愛人に近づいたり、別に恋人もいた。彼女たちに会い話を聞くが、以前輝は行方不明。
やがて輝の復讐という線が強くなり、本宮たちは輝が恋人に連絡してきたのを機会に逮捕する。
山下は服役後、大阪のヘルス嬢の運転手に落ちぶれていた。そんな父親に連絡を取っていた輝。逮捕後明らかになったのは父を密告したのが輝だった。彼の心はどうなっていたかを考え込む本宮。事件が一段落後、彼は一人関係者を回り、輝の姿を追い求める。
単に事件を解決するミステリーではなく、関係者の人間像を深く考えさせる作品。
大阪に程近い地方都市波山、所轄署では当時四件の捜査本部が立ち上がっていて、人員も少ない。ために夜勤明けの刑事本宮に出動が求められた。眠い上に腰を痛め、歩くのも辛いが出ないわけにもいかない。
地元の現職市会議長が自宅の車庫内で撲殺された。
当然に五つ目の捜査本部が新たに立ち上げられ、本宮も入る。相棒に指名されたのは県警捜査一課の女性刑事。美人だが最初は取っつきにくい印象。命じられたのは被害者の人間関係を調べる鑑捜査。
高級住宅街で人家は少なく、雨降る夜のことで、目撃者もいない。妻と市役所勤務の娘、無職の息子がいるが、連絡がとれない。最初本部が目をつけたのはその息子だが、連絡がとれない。一方本宮らは被害者が最近書こうとしていた自伝のことで、大阪の出版社を訪ねる。現市長に不満があり、任期も少ないことから、次期市長選を狙っての出版か。
ついで、被害者行きつけのゴルフ場、高級旅館に回り、愛人がいたことが判明。
本部では被害者と暴力団がもめていたことを追っていた。やがて息子の居所も知れ、暴力団とも話がついていたことが判明。
本宮は馴染みの記者から耳寄りな話を聞く。被害者がかつて水道局職員山下の汚職を暴き免職させて、その一家をこわした。山下の息子、樋口輝が最近、被害者のパチンコ屋との汚職について調べていた。
山下が離婚した妻や娘に会い、さらに輝の行方を探すが、事件前から消息不明。
輝は父の敵を調べるために、被害者の愛人に近づいたり、別に恋人もいた。彼女たちに会い話を聞くが、以前輝は行方不明。
やがて輝の復讐という線が強くなり、本宮たちは輝が恋人に連絡してきたのを機会に逮捕する。
山下は服役後、大阪のヘルス嬢の運転手に落ちぶれていた。そんな父親に連絡を取っていた輝。逮捕後明らかになったのは父を密告したのが輝だった。彼の心はどうなっていたかを考え込む本宮。事件が一段落後、彼は一人関係者を回り、輝の姿を追い求める。
単に事件を解決するミステリーではなく、関係者の人間像を深く考えさせる作品。