新酔いどれ小藤次シリーズ五作目。
閏年には異変が起こるといい、当時東日本では大雨大風が襲い、大川は荒れて、小藤次は彼の舟が出せず、研ぎ仕事に行けない。雨では野天での剣術の稽古もできず、手持ちぶさたな小藤次父子。そんなとき、隣の貧乏寺の本堂が稽古場に借りられた。しかし、やくざに捕まった息子を助けたいと思った住職の企みだった。
雨が上がり、研ぎの得意先回りを始めた小藤次は妙な噂を聞く。小藤次のことを尋ね歩く怪しい連中がいると。
やがてその背後にいるのが前回小藤次の働きで捕まえた盗賊一味の頭が仇を討とうとしているらしい。秩父の雷右衛門と名乗る神出鬼没の盗賊。そして江戸の四宿に、同じ夜に盗賊が入り、一家のものを惨殺して大金を奪う事件が起こる。しかも四ヶ所とも小藤次を名指しで仇をとると書き残している。はたして雷右衛門とは一人の頭か、あるいは複数の盗賊の共通の名前か。
最近小藤次のネタがつかめず、瓦版がかけないでいた読売屋の空蔵は、この事件を調べようと内藤新宿に行ったまま行方不明となる。盗賊に捕まったか、あるいは深入りしているだけか。空蔵を探すために内藤新宿におもむいた小藤次は監禁されている空蔵を発見。盗賊一味のものを待ち伏せて捕まえる。彼らの口から頭の情報をわずかながら知る。彼らの背後にはかなり身分のある侍がいるようだ。だとすると、単なる盗賊一味ではないのではないか。
やがて明らかになったのは、今の幕閣に不平のあるものが、重大事件を引き起こし、責任をとってやめさせようとしたのだとわかる。それが高齢の西の丸老中である譜代大名。本丸老中への夢を果たしたくて画策したらしい。
ただ黒幕である大名を捕まえれば、藩がつぶれ、悲惨なことになる。年寄りには注意だけして、下のものに詰め腹をきらせるしかない。方針が決まれば、盗賊が隠れる下屋敷に大目付、南町奉行にくわえて小藤次が討ち入り、盗賊を切り捨てる。年老いた陰の者とその三つ子の息子。屋敷には二人の息子がおらず、彼らは小藤次の住まいを襲っていた。一人は息子駿太郎が、もう一人は旧藩の藩士で小藤次の弟子になった二人の侍が成敗する。
世間で評判の小藤次をなんとか旧藩に戻したいと願う藩主。小藤次が固辞するため、剣術師範として月に二度屋敷に通うことになる。
駿太郎が頼もしくなってるな。先が楽しみだ。
閏年には異変が起こるといい、当時東日本では大雨大風が襲い、大川は荒れて、小藤次は彼の舟が出せず、研ぎ仕事に行けない。雨では野天での剣術の稽古もできず、手持ちぶさたな小藤次父子。そんなとき、隣の貧乏寺の本堂が稽古場に借りられた。しかし、やくざに捕まった息子を助けたいと思った住職の企みだった。
雨が上がり、研ぎの得意先回りを始めた小藤次は妙な噂を聞く。小藤次のことを尋ね歩く怪しい連中がいると。
やがてその背後にいるのが前回小藤次の働きで捕まえた盗賊一味の頭が仇を討とうとしているらしい。秩父の雷右衛門と名乗る神出鬼没の盗賊。そして江戸の四宿に、同じ夜に盗賊が入り、一家のものを惨殺して大金を奪う事件が起こる。しかも四ヶ所とも小藤次を名指しで仇をとると書き残している。はたして雷右衛門とは一人の頭か、あるいは複数の盗賊の共通の名前か。
最近小藤次のネタがつかめず、瓦版がかけないでいた読売屋の空蔵は、この事件を調べようと内藤新宿に行ったまま行方不明となる。盗賊に捕まったか、あるいは深入りしているだけか。空蔵を探すために内藤新宿におもむいた小藤次は監禁されている空蔵を発見。盗賊一味のものを待ち伏せて捕まえる。彼らの口から頭の情報をわずかながら知る。彼らの背後にはかなり身分のある侍がいるようだ。だとすると、単なる盗賊一味ではないのではないか。
やがて明らかになったのは、今の幕閣に不平のあるものが、重大事件を引き起こし、責任をとってやめさせようとしたのだとわかる。それが高齢の西の丸老中である譜代大名。本丸老中への夢を果たしたくて画策したらしい。
ただ黒幕である大名を捕まえれば、藩がつぶれ、悲惨なことになる。年寄りには注意だけして、下のものに詰め腹をきらせるしかない。方針が決まれば、盗賊が隠れる下屋敷に大目付、南町奉行にくわえて小藤次が討ち入り、盗賊を切り捨てる。年老いた陰の者とその三つ子の息子。屋敷には二人の息子がおらず、彼らは小藤次の住まいを襲っていた。一人は息子駿太郎が、もう一人は旧藩の藩士で小藤次の弟子になった二人の侍が成敗する。
世間で評判の小藤次をなんとか旧藩に戻したいと願う藩主。小藤次が固辞するため、剣術師範として月に二度屋敷に通うことになる。
駿太郎が頼もしくなってるな。先が楽しみだ。