『千里伝』後半の二巻読了。

『時輪の轍』騒動のあと、絶海は孤独感にさいなまれていた。一緒に戦った仲間千里とバサンが去ったこと、さらには二つの騒動にまきこまれながらも、二人には追い付かない自分の武術に半ば絶望していた。そんな彼の前に現れたのが、異類の王共工の娘蔑収。優れた兄を持ち、絶海同様の悩みを持つ彼女は、彼に近づき共に強くなろうとした。そして二人が師事したのは甘蝉と名乗る謎の老人。

五年に一度各地の神仙に率いられた武宮の代表者が集まっての武術大会。今回は千里の師の武宮で行われ、勝者には勝負の行方を決定する武神賽が与えられる。千里には仙人が大会で使う弓の製作を命ぜられ、材料を求めて南の島や西のチベットへ向かう。バソンと共に戻った千里は武宮の代表として大会に臨む。

蔑収と男女の契りを結び、怪しげな魔力を得た絶海が殺人も辞さない強さを見せて大会で勝利を納める。そして得たと思った武神賽は師であった甘蝉に奪われる。彼の正体は趙帰真の弟分の道士で、その術によりいにしえの皇帝隋の煬帝を蘇らせ、武神賽により彼らに都合のよい世界をつくることだった。

千里たちだけでなく仙人たちも歯が立たず、半数は敵に寝返り残りはこの