以前読んだ『屋上のウィンドノーツ』で、少し気になった作家。吹奏楽部で頑張る高校生を描いた作品だったが、本作の表紙にプールのそばにたつ男女二人の高校生が描かれていて、また高校生の話かと思い借りたのだが。少し違っていた。
主人公の一人は美大に入学したばかりの友親。仕送り不要と啖呵を切ったのに、バイト代は来月分と一緒だと言われて困惑する。手元の金は電気ガス代携帯代と家賃を払ったらおけら。食費ゼロで一月は暮らせない。近所のコンビニで残飯でももらおうとしたが正面から言えば断られるのは当然。
そんな窮地を救ってくれたのは同じアパートに住む先輩の若菜さん。知り合って半年の彼の何を見込んでか、食事をおごってくれた上に、まとまった金を貸してくれた。イケメンで絵画も教授たちに誉められ賞も数多くとっている天才肌の先輩。同じ油絵科ということもあり、以後先輩と親密になっていく。しかし時にふっとみせる違和感に戸惑うことも。先輩のストーカーかと思われる女子大生に見込まれて、先輩の監視を頼まれた友親。先輩には何か秘密がありそうで気になる。
最初は気がつかなかったが、友親の話に、三年前の若菜の話が挿入されて進んでいくようだ。
高校三年の時、イケメンで誰にもすかれる若菜は生徒会長も勤めていた。教師志望で絵を描くのが趣味だった。そんな彼が知り合った女子高生由樹。心臓の難病を持ち、手術をしても成功率は半々とか。子持ち同士で再婚した若菜の両親。いつもいい子ぶって生きてきた彼の裏の顔を見抜いたのは由樹。だから彼女と過ごすことに解放感をもった若菜はいつしか由樹をかけがえのない恋人と思うようになる。卒業間近に交通事故に遭い、一時意識不明だった彼が意識を取り戻したとき、最愛の由樹は手術を受け、亡くなっていた。深い喪失感を抱いた若菜は、進路を変えて美大に。彼女への思いを絵にしようとしたのか?
友親の両親も子連れの再婚だった。新たな家庭をうまくまとめようとする友親と違い、義姉は家族を捨てて独り暮らしに向かう。
再婚によりできた新しい家族に馴染めない二人の男友親と若菜を主人公にした喪失と新たな再生を描いた作品と言えばいいのか。
面白かったとか楽しかったわけではないが、ところどころ心にずさりとさせる場面もあるが、悪くない作品かな。
主人公の一人は美大に入学したばかりの友親。仕送り不要と啖呵を切ったのに、バイト代は来月分と一緒だと言われて困惑する。手元の金は電気ガス代携帯代と家賃を払ったらおけら。食費ゼロで一月は暮らせない。近所のコンビニで残飯でももらおうとしたが正面から言えば断られるのは当然。
そんな窮地を救ってくれたのは同じアパートに住む先輩の若菜さん。知り合って半年の彼の何を見込んでか、食事をおごってくれた上に、まとまった金を貸してくれた。イケメンで絵画も教授たちに誉められ賞も数多くとっている天才肌の先輩。同じ油絵科ということもあり、以後先輩と親密になっていく。しかし時にふっとみせる違和感に戸惑うことも。先輩のストーカーかと思われる女子大生に見込まれて、先輩の監視を頼まれた友親。先輩には何か秘密がありそうで気になる。
最初は気がつかなかったが、友親の話に、三年前の若菜の話が挿入されて進んでいくようだ。
高校三年の時、イケメンで誰にもすかれる若菜は生徒会長も勤めていた。教師志望で絵を描くのが趣味だった。そんな彼が知り合った女子高生由樹。心臓の難病を持ち、手術をしても成功率は半々とか。子持ち同士で再婚した若菜の両親。いつもいい子ぶって生きてきた彼の裏の顔を見抜いたのは由樹。だから彼女と過ごすことに解放感をもった若菜はいつしか由樹をかけがえのない恋人と思うようになる。卒業間近に交通事故に遭い、一時意識不明だった彼が意識を取り戻したとき、最愛の由樹は手術を受け、亡くなっていた。深い喪失感を抱いた若菜は、進路を変えて美大に。彼女への思いを絵にしようとしたのか?
友親の両親も子連れの再婚だった。新たな家庭をうまくまとめようとする友親と違い、義姉は家族を捨てて独り暮らしに向かう。
再婚によりできた新しい家族に馴染めない二人の男友親と若菜を主人公にした喪失と新たな再生を描いた作品と言えばいいのか。
面白かったとか楽しかったわけではないが、ところどころ心にずさりとさせる場面もあるが、悪くない作品かな。