ペンダーウィック四姉妹の第一作。読み始めたら気がついた。やはり前に読んだ本だ。しかしそれでも楽しく最後まで読めた。

夏休みにはいつも借りていた海辺のコテージが直前に売りに出されてしまい焦る家族。父親が知り合いから夏休みだけ借りられるコテージの話を聞いて、家族で向かう。末っ子バティの友達である愛犬ハウンドが、バティが隠していたサンドイッチとともに地図を食べてしまい、道に迷う。トマト売りのおじさんに教えられて、目的地についてみると。コテージどころか大層な屋敷。門柱があり、広い庭を走る道がある。こわごわ入ってみると、庭師の若者キャグニーが迎えてくれる。もと軍人だったフラムリー将軍の屋敷で、今は未婚の母の一人娘ミセス・ティフトンが一人息子のジェフリーと暮らしている。

ペンダーウィック一家が貸してもらえたのは裏にあるゲスト用のコテージ。それにしてもきれいで清潔で申し分ない二階家。さっそく姉妹で部屋割りをしたが、長女はベッドひとつの質素な部屋、隣に末っ子の部屋があり、近くにしたらしい。小説を書くのが好きな三女ジェーンが屋根裏の部屋を選んだため、くじ引きでビリだった次女スカイは一番広くていい部屋が当たる。

広い庭はティフトン夫人の自慢で、庭園コンテストで優勝すること狙っている。だからむやみに庭園ないに入り込むのは禁じられていたのだが。遊び盛りで元気一杯の四姉妹には通じない。遊びに夢中でつい庭園ないを駆け回ったり、愛犬や庭師が飼うウサギを逃がして探し回ったり、色々夫人を怒らせてしまう。

亡き父親である将軍を慕う夫人は我が息子をその跡継ぎにしたいと望んでいる。来年には将校養成の学校に入れたいと願っていて、夫人の恋人も後押ししてる。しかし肝心のジェフリーは軍人など真っ平、音楽家になることを夢見ている。母親にはっきり自分の希望を言えないジェフリーは家出して、四姉妹のコテージに逃げ込むが、翌朝母親に見つかるものの、四姉妹と父親の後押しで、母親とまともに話し合うことで、なんとか希望を叶えることに成功する。そして四姉妹が帰るとき、末っ子バティはいつも背中につけていた蝶々の羽をジェフリーにプレゼントする。どこまで意識してのものかはわからないが、すごい。