幼い頃から彫刻が好きで、仏像を見るのが好きだった青年雪嶋。予備校時代にバイク事故で瀕死の重傷をおい、リハビリに励んで、二年の浪人生活のあと、ようやく京都の大学に入学。学生課の掲示板にあったアルバイト募集によって、彼は仏像修復師と出会った。
引退した祖父の工房を引き継ぎ、博物館勤務から、仏像修復師として独立した門真。一人きりで修復作業をしているため、最初の修復工程や寺から重い仏像を引き取るときの手伝いとして、随時バイトを雇っていた。
事故の影響で年のわりに落ち着いた様子、単純な作業を黙々とこなす雪嶋に好感を抱く門真。
扱う仏像は平安時代や鎌倉時代など古いものが多いが、特に有名な仏師の作ではない木製の仏像。
時代により劣化したりかけた部分をできるだけもとの状態に戻す。表面も古色のままにもどす。仏師が芸術家なら、修復師は職人。文化財修理の基本は必要最小限の手入れで永久保存を目指す。修復に利用するものも,いつでもやり直せるような材料のものをつかう。
時には預かった仏像の体内に別の仏像が入っていたり、体の部分がほとんどなくなっていて、どんな正体の仏像かわからないこともある。それでは修理のしようがないため、独学で探っていかなければならない。
雪嶋は八本あったと思われる手が一本しか残っていない赤い憤怒顔の謎の仏像を門真に見せられて、自分で正体を暴くと言ってしまう。
彫刻の真似事が好きで、仏像写真が好きだった雪嶋だが、仏像についても、その背景にある仏教や神仏習合についても知らなかった。ネットを使うなと門真に言われた雪嶋は、それがきっかけで大学の仏像愛好会に出入りするようになり、美大生の宇田と知り合う。宇田が門真の姪で女だと気づいたのはずっとあと。
事故から復帰したことで、一回切りの人生、好きなことをしていきたいと思った雪嶋は、仏像修復師というやりがいのある仕事に出会い、再度美大に入り直して、基礎から学ぶことを決意する。それまでの半年あまりの彼を描いた作品。
著者のデビュー作も図書館で見かけたことがある。読んでみようか。
引退した祖父の工房を引き継ぎ、博物館勤務から、仏像修復師として独立した門真。一人きりで修復作業をしているため、最初の修復工程や寺から重い仏像を引き取るときの手伝いとして、随時バイトを雇っていた。
事故の影響で年のわりに落ち着いた様子、単純な作業を黙々とこなす雪嶋に好感を抱く門真。
扱う仏像は平安時代や鎌倉時代など古いものが多いが、特に有名な仏師の作ではない木製の仏像。
時代により劣化したりかけた部分をできるだけもとの状態に戻す。表面も古色のままにもどす。仏師が芸術家なら、修復師は職人。文化財修理の基本は必要最小限の手入れで永久保存を目指す。修復に利用するものも,いつでもやり直せるような材料のものをつかう。
時には預かった仏像の体内に別の仏像が入っていたり、体の部分がほとんどなくなっていて、どんな正体の仏像かわからないこともある。それでは修理のしようがないため、独学で探っていかなければならない。
雪嶋は八本あったと思われる手が一本しか残っていない赤い憤怒顔の謎の仏像を門真に見せられて、自分で正体を暴くと言ってしまう。
彫刻の真似事が好きで、仏像写真が好きだった雪嶋だが、仏像についても、その背景にある仏教や神仏習合についても知らなかった。ネットを使うなと門真に言われた雪嶋は、それがきっかけで大学の仏像愛好会に出入りするようになり、美大生の宇田と知り合う。宇田が門真の姪で女だと気づいたのはずっとあと。
事故から復帰したことで、一回切りの人生、好きなことをしていきたいと思った雪嶋は、仏像修復師というやりがいのある仕事に出会い、再度美大に入り直して、基礎から学ぶことを決意する。それまでの半年あまりの彼を描いた作品。
著者のデビュー作も図書館で見かけたことがある。読んでみようか。