法医昆虫学捜査官シリーズ。

今回は荒川河口近くの中洲で見つかった死体をめぐる犯罪捜査。
おなじみの赤堀先生が見つけた死体。うじがわいているわりには損傷が少ない。身元不明で扼殺と思われるあとがある。殺されて、上流で投棄されたという見込みで捜査は上流域に。マイナスのドライバーを一本だけ所持していたことから,工場もしらみつぶしに捜査される。腕に入れ墨と思われるあとがあるが、虫に食われてデザインが曖昧。ただ発色のインクが使われていたことがわかり、死体の身元にたどり着けるかと思われたが。通称しかわからず、身元にはたどり着けない。

赤堀先生が疑問を持ったのは河口に近い川で海水もまざってはいるが、海水に特徴的な印がわずかに残ること。本来夏に活動する種類のハエが見つかったこと。そこからたまたま暖かくなった日から、投棄された日が浮かび上がるが。それだけでは捜査は進まない。
首を絞められて殺されたという検死医の判断に疑問を持つ助手の女性は、特定の条件で水死した場合に,同じような徴候が見られるケースがわずかだが世界にはあるという。検死医と本部の判断をひっくり返すだけの証拠には不十分。決め手がないまま捜査本部は上流地域で入れ墨をしドライバーを使う男を探し続ける。
赤堀の海に転落して頭を打ち死亡にも決定的な証拠はない。頭の傷に残っていた棘。一見毛虫の毒針毛。それが偶然知り合った民家風和食堂で見つけたゴミから貴重な発見をする。毒針を自らの体で試して毒を分析して、海洋に棲む海毛虫だとわかる。さらにカマキリの表皮かと思われていたものが、実はシャコの表皮だと判明。しかも大型の種類で本来は南の海にしかいない。
死体の頭の傷についていたシャコの残骸はかなりの数。これらから死体は海から漂流してきたように見えるが、決定打がない。捜査本部を納得させられない。
関東で唯一シャコ漁をする横浜の峰漁港。組合長の船でシャコ漁見学にいった赤堀はシャコの生息域を発見。海毛虫も発見。犯行現場はここだと。だが海ではなく生け簀か水槽に転落して死亡。死体を仲間が海に投げ捨てて発見場所に漂着した。

最後の詰めは赤堀に馴染みの警視庁刑事岩楯と鰐川。ついに犯人に行き着いたが夜の海に投げ出され、死の直前、赤堀の懸命な捜査で発見される。