心優しいが人生を渡るには不器用な人々があれこれ葛藤しながら、新たな人生を見いだしていく様子を描いた物語。
読む前は深夜バスに乗り合わせた無関係な人々の人生模様がオムニバス的に描かれた話だと思っていた。
違っていた。主人公は五十間近の深夜バスの運転手利一。新潟と東京を結ぶ深夜バスの運転手である利一は最近よく別れた妻の若い頃の夢を見る。泣いている姿。
東京の大学を卒業し一流会社に就職したもの、つきあっていた同郷の後輩が妊娠。できちゃった婚をした。八年後勤めがいやになり、自前でできる仕事としてトラック運転者に転職。家族を実家につれてきたものの、女手ひとつで育てた息子をとられたつもりの母と嫁の中がうまくいかず、妻は一人家を出た。その母もなくなり、二人の子も成人。息子は東京で就職し、娘も彼氏を紹介したいと。
これでひとくぎりついたと、東京へいくたびに会っていた恋人、小料理屋をしてる志穂と所帯を持つつもりで、我が家に招待した。すると留守宅に怪しげな男がいる。なんと息子。しかもあとで仕事をやめて無職だと言う。背中には赤くただれるほどのかき傷があるが、理由を言わない。
そして偶然彼のバスに乗ってきた元妻美雪と再会。独り暮らしの妻の父親の見舞いに来たらしい。
娘彩菜は女友達三人と始めたアニメ創作にはまっている。ネットで評判になり、素人しては売れっ子。
それぞれうまくいってるつもりだった彼らが、家族として結び付こうとすると、過去の記憶や現在の悩みなど、難問山積で。
自分達を捨てて出ていった母親への恨みを捨てられない娘。何がトラウマになっているか明かされない息子の病と活動。再婚した元妻も夫の浮気や更年期障害に苦しんでいる。元夫婦が近づいたり遠退いたり。年の差を考えて恋人に別れを告げた利一。
ハッピーエンドを期待していたが、何でもうまくいくわけもない。しかし互いを認めあい、各自の人生を見つめ直すことで、新たな人生を見いだしていく彼ら。
読む前は深夜バスに乗り合わせた無関係な人々の人生模様がオムニバス的に描かれた話だと思っていた。
違っていた。主人公は五十間近の深夜バスの運転手利一。新潟と東京を結ぶ深夜バスの運転手である利一は最近よく別れた妻の若い頃の夢を見る。泣いている姿。
東京の大学を卒業し一流会社に就職したもの、つきあっていた同郷の後輩が妊娠。できちゃった婚をした。八年後勤めがいやになり、自前でできる仕事としてトラック運転者に転職。家族を実家につれてきたものの、女手ひとつで育てた息子をとられたつもりの母と嫁の中がうまくいかず、妻は一人家を出た。その母もなくなり、二人の子も成人。息子は東京で就職し、娘も彼氏を紹介したいと。
これでひとくぎりついたと、東京へいくたびに会っていた恋人、小料理屋をしてる志穂と所帯を持つつもりで、我が家に招待した。すると留守宅に怪しげな男がいる。なんと息子。しかもあとで仕事をやめて無職だと言う。背中には赤くただれるほどのかき傷があるが、理由を言わない。
そして偶然彼のバスに乗ってきた元妻美雪と再会。独り暮らしの妻の父親の見舞いに来たらしい。
娘彩菜は女友達三人と始めたアニメ創作にはまっている。ネットで評判になり、素人しては売れっ子。
それぞれうまくいってるつもりだった彼らが、家族として結び付こうとすると、過去の記憶や現在の悩みなど、難問山積で。
自分達を捨てて出ていった母親への恨みを捨てられない娘。何がトラウマになっているか明かされない息子の病と活動。再婚した元妻も夫の浮気や更年期障害に苦しんでいる。元夫婦が近づいたり遠退いたり。年の差を考えて恋人に別れを告げた利一。
ハッピーエンドを期待していたが、何でもうまくいくわけもない。しかし互いを認めあい、各自の人生を見つめ直すことで、新たな人生を見いだしていく彼ら。