テレビ番組「王様のブランチ」冒頭のブック・コーナー。そこで紹介された本、紹介したスタッフの思い、そしてゲスト出演した作家やタレントの思いを紹介したブックガイド。

テレビ番組自体は、あまり見ていない私は知らなかったが。活字離れが噂になっていても、本好きはいるんだと、なんか安堵感をもてる。

番組の進行役であった俳優谷原さんのインタビューが巻頭にある。人間は、人間に興味があるから小説を読むんだと思います、と語る。人が織り成す物語へのこだわりを感じると。
第一章では、癒される本として九冊。
第二章では、泣ける本として十二冊。
第三章、恋する本では十冊。
第四章の共感する本には七冊。
第五章の元気が出る本は十一冊。
第六章の衝撃本には十二冊。
第七章のドキドキする本は九冊。
第八章唸らせる本には九冊。
第九章の楽しくなる本には十冊。
第十章の知識欲を刺激する本には九冊。第十一章、余韻に浸る本は九冊。
第十二章の家族を想う本が十冊。
最後に話題の作家十五人へのインタビューが。上橋菜穂子、ジェーン・スー、阿川佐和子、湊かなえ、天童荒太、朝井リョウ、西加奈子、角田光代、米澤穂信、伊吹有喜、朝井まかて、木皿泉、道尾秀介、森見登美彦、原田マハ。

小川洋子さんのブレイクのきっかけが、この番組で『博士の愛した数式』が紹介されたことというエピソードは知らなかったので驚いた。映画でしか知らない『テルマエ・ロマエ』が実はこの番組で紹介された漫画が原作だというのも初耳だった。新聞やネットに書評は結構あるが、それを見るのは限られた本好きの人。地上波テレビだと本に縁がなかった人でも見ていることが違うな。しかも通りいっぺんの紹介ではなく、本好きの人が熱意を持って紹介するということで、ビブリオバトルを思い出した。正直なところ片寄った趣味の私には読みたくなった本は少ないが、だからこそいろんなジャンルの本を紹介していることで、逆に、不特定多数の視聴者に支持された、読書好きをひろめたという功績はあるのだろう。

目次にタイトルが出ている作品は百冊あまり。私が読んだ本は一割程度。今後読んでみたいと思った本は数冊かな。なかでも先日読めないまま返した伊吹さんの作品は今度また借りて読んでみたくなった。家族愛の物語。