なかなか興味深く面白い企画の読書会。
とある宴席の片隅で話題となった話、世界文学の名作と言われるドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことがあるか?
読んだ覚えのあるもののうろ覚えの記憶と、読んだことがないものの当て推量の中身はあまり変わらないとわかる。だったら、読んだことがないものだけで集まって、中身を推量してみたら意外と面白いかもしれないと。そんな半ばふざけた会合に参加したのは、本に関わりが深い仕事をしている面々。翻訳家の岸本佐知子、作家・エッセイスト三浦しをん、本の著作とデザインを手掛けるクラフト・エヴィング商会の吉田篤弘と吉田照美。
読んだことがなくて、聞き覚えの断片的な知識を持ち寄ってはじめたはいいが、それだけではやはり無理。作品の時代や舞台さえわからなくてはとっかかりがない。暴走した時の歯止めとして、立会人として、呼んだことがある文藝春秋の大嶋さんが参加。
岸本が事前に英語版から最初と最後の頁だけ翻訳した資料が提示された。
やはり知らぬと怖い。登場人物のロシア名にてこずり、あらぬ妄想をかきたてられてニックネームを作ったり、気に入りの人物を勝手に選んだり、知っているものから見ると、話題はあらぬ方に脱線しかけたり、作家目線で展開を推理したりと、馬鹿馬鹿しく見えて案外に的を射てたりして興味深い。
案内人のサポートを得て軌道修正したりして、時代は江戸時代末期、舞台はロシア帝国の都サンクトペテルブルグで、江戸みたいなもの。町外れの貧民窟に近い所。人物表が示されて、意外に多い登場人物と、長い名前に閉口。物語自体も長い。男が金貸しの老婆を殺して捕まり、シベリアに流刑となる。男に影響深い女性がソーニャ。信仰がある娼婦。
殺人がいつ頃行われたかでひと悶着、全六部だから第二部くらいかと思っていたら、一部の最後ではすでに終わっている。
結局、最後には四人とも読んでみたいということで、それぞれ読んできて、あらためて読書会して終わる。読まずに推理したことは大部分はずれていたが、その外れ方が案外面白い。巻頭に吉田篤弘のプロローグが、巻末に三浦しをんの文章がある。読むとはいつ始まるのか?本を開いて文字を目にした時からと思っていたが、読む前にあれこれ内容を推理したときから読むと言う行為は始まっていると三浦さんは言う。だから読んだあとも 読むことは終わらないのだと。含蓄ある言葉だな。
とある宴席の片隅で話題となった話、世界文学の名作と言われるドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことがあるか?
読んだ覚えのあるもののうろ覚えの記憶と、読んだことがないものの当て推量の中身はあまり変わらないとわかる。だったら、読んだことがないものだけで集まって、中身を推量してみたら意外と面白いかもしれないと。そんな半ばふざけた会合に参加したのは、本に関わりが深い仕事をしている面々。翻訳家の岸本佐知子、作家・エッセイスト三浦しをん、本の著作とデザインを手掛けるクラフト・エヴィング商会の吉田篤弘と吉田照美。
読んだことがなくて、聞き覚えの断片的な知識を持ち寄ってはじめたはいいが、それだけではやはり無理。作品の時代や舞台さえわからなくてはとっかかりがない。暴走した時の歯止めとして、立会人として、呼んだことがある文藝春秋の大嶋さんが参加。
岸本が事前に英語版から最初と最後の頁だけ翻訳した資料が提示された。
やはり知らぬと怖い。登場人物のロシア名にてこずり、あらぬ妄想をかきたてられてニックネームを作ったり、気に入りの人物を勝手に選んだり、知っているものから見ると、話題はあらぬ方に脱線しかけたり、作家目線で展開を推理したりと、馬鹿馬鹿しく見えて案外に的を射てたりして興味深い。
案内人のサポートを得て軌道修正したりして、時代は江戸時代末期、舞台はロシア帝国の都サンクトペテルブルグで、江戸みたいなもの。町外れの貧民窟に近い所。人物表が示されて、意外に多い登場人物と、長い名前に閉口。物語自体も長い。男が金貸しの老婆を殺して捕まり、シベリアに流刑となる。男に影響深い女性がソーニャ。信仰がある娼婦。
殺人がいつ頃行われたかでひと悶着、全六部だから第二部くらいかと思っていたら、一部の最後ではすでに終わっている。
結局、最後には四人とも読んでみたいということで、それぞれ読んできて、あらためて読書会して終わる。読まずに推理したことは大部分はずれていたが、その外れ方が案外面白い。巻頭に吉田篤弘のプロローグが、巻末に三浦しをんの文章がある。読むとはいつ始まるのか?本を開いて文字を目にした時からと思っていたが、読む前にあれこれ内容を推理したときから読むと言う行為は始まっていると三浦さんは言う。だから読んだあとも 読むことは終わらないのだと。含蓄ある言葉だな。