久しぶりに本を読んだ感じ。雨のあと、昨夜から冷え込んできた。今朝は晴れてはいるが北風が吹き荒れ、肌寒い。職場と違い、日が射さない部屋は小寒い。

秋葉原にある駐在所。警官が駐在して、住んでいる。主人公は足しか見えない幽霊。若い女性だが、はじめは記憶がなく、名前も死んだ事情もわからない。それが女のことでしくじりばかりするイケメン警官向谷には存在を知られ、話しかけられた。遺伝的に霊感が強いらしい。謹慎中の彼は、昔いた秋葉原の先輩の駐在所に連れていく。

先輩権田は東大出ながら、現場警官に固執し、秋葉原にいることにこだわり、知恵を絞って居座っている。

話が通じない向谷と交信しようと、見える足を使って合図を送るのに気づいたのも権田だった。膝を曲げ丸を作れば正解、交差してNGにすれば間違い、まっすぐなら不明。そんな不確かな合図により、彼女の正体、死んだ事情を解き明かしていく。

メイド喫茶を舞台にしたフィギアの盗難事件や、メイドが次々と襲われる事件に関わっていくことで、足の幽霊の身元もわかる。群馬から高卒で家出してきた美人季穂。メイド喫茶に勤め、人気者。ゴールデンウィーク明けの夜、週一で勤めるガールズバー店へ行く途中、後ろから襲われた。犯人も見ていないし、記憶もない。

当日の記憶をたどり、足跡を追っていると、現場がわかる。恐怖がよみがえるが、今はそばに見かけはまずいが信じられる警官が二人そばにいる。
勤めていたメイド喫茶の仲間から怪しい男の情報が。調べている最中に、犯人らしき人物が彼女を通り抜けた。犯行場面の映像がよみがえる。それは誰の心にあったのか?怪しい男の証言から仲間の女の子が浮かび上がる。季穂を殴り付けた犯人はわかったが、そのまま逃走したと言う。死体はどうなったのか?誰かおばさんに話しかけられた記憶がよみがえる。
そこで季穂の生い立ち、父親の精神的な暴力が明らかにされ、家出した母親や兄が浮かび上がる。
そして明らかになった事実は、母親が車で季穂を病院につれていこうとして交通事故にあった。彼女は死んで、母が世話になった寺の近くの山に散骨して、比較的きれいなままの足だけが幽霊となり、当時近くに勤務していた向谷に出会ったらしい。

半ば馬鹿馬鹿しいと思いながらも、最後まで読まされてしまった。ミステリーとしてもなかなかいい。キャラが面白い。