著者はアメリカの児童文学作家、デビュー作の本書で数々の賞を受賞、さらにテレビ映画化もされて、またも数々の賞を受けた。
舞台は南部アメリカのルイジアナ州。フランスの植民地であったこの地は1812年に合衆国に加わった。フランス系の文化が残り、州の下位は郡ではなく、教会区であることや美味しい南部料理に残っている。南北戦争以降、解放された黒人だが、この地ではその後も分離政策が残された。
そんな州の片田舎、時代は1957年の夏。アイゼンハワー大統領、プレスリーのロックンロール、オードリー・ヘップバーンが銀幕を彩った時代。
主人公は十二歳の少女タイガー。勉強もできるし、野球が好きで男子に負けないうまさの少女。彼女の両親はいわゆる知恵遅れ、彼女はそれをゆっくりしていると言う。父親は曲がりなりにも教育を受けていて、働き者で家族思い。母は美人だが、六歳児のまま成長し、祖母に字を教えられただけ。しっかり者で働き者の祖母の存在が大きい。母の妹は州都に住み、州知事の秘書を勤めるほどの頭がよく、おしゃれな叔母さん。ただ母ほどの美貌はなく、独身。祖母が何かと辛く当たる。のちに母がこんな状態になった原因が叔母にあり、母を捨てるように都会に出たことを祖母が非難してるとわかる。
最近思春期に入りかけたタイガーは、叔母さんやクラスの美少女アビーに憧れ、遊び仲間の少年ジェスに邪険になる。そんな多感な少女の心の揺らぎを、家族への思いを描いた作品。彼女の成長の転機になったのは祖母の急死と、そんなタイガー一家の手伝いのために、ドリー叔母さんが自分が雇っている黒人家政婦マグノリアを寄越してくれたこと。差別を受けていて住まいは黒人居住区にされながらも、亡き祖母の生まれ代わりのようなマグノリアにより、落ち込んでいた母も立ち直り、両親に立ち向かう仕方を学ぶタイガー。
自然の声を聞ける父はいち早く天災ハリケーンの襲来を予感し、留守の主人に託された新種の花の苗を守ることに懸命になる。知恵遅れの父をバカにする従業員に逆らっても父に協力する主人の夫人。嵐の中でも娘を心配して外に飛び出す母親。祖母は母は何事にもまっすぐだと。つまづくと子供のように泣き叫んだり、ボーッとしてしまうが、一途な人。
父と母を見直して、叔母さんの誘いを断り、両親の世話をすることを選んだタイガー。人が生きる道を考えさせられる作品だった。
舞台は南部アメリカのルイジアナ州。フランスの植民地であったこの地は1812年に合衆国に加わった。フランス系の文化が残り、州の下位は郡ではなく、教会区であることや美味しい南部料理に残っている。南北戦争以降、解放された黒人だが、この地ではその後も分離政策が残された。
そんな州の片田舎、時代は1957年の夏。アイゼンハワー大統領、プレスリーのロックンロール、オードリー・ヘップバーンが銀幕を彩った時代。
主人公は十二歳の少女タイガー。勉強もできるし、野球が好きで男子に負けないうまさの少女。彼女の両親はいわゆる知恵遅れ、彼女はそれをゆっくりしていると言う。父親は曲がりなりにも教育を受けていて、働き者で家族思い。母は美人だが、六歳児のまま成長し、祖母に字を教えられただけ。しっかり者で働き者の祖母の存在が大きい。母の妹は州都に住み、州知事の秘書を勤めるほどの頭がよく、おしゃれな叔母さん。ただ母ほどの美貌はなく、独身。祖母が何かと辛く当たる。のちに母がこんな状態になった原因が叔母にあり、母を捨てるように都会に出たことを祖母が非難してるとわかる。
最近思春期に入りかけたタイガーは、叔母さんやクラスの美少女アビーに憧れ、遊び仲間の少年ジェスに邪険になる。そんな多感な少女の心の揺らぎを、家族への思いを描いた作品。彼女の成長の転機になったのは祖母の急死と、そんなタイガー一家の手伝いのために、ドリー叔母さんが自分が雇っている黒人家政婦マグノリアを寄越してくれたこと。差別を受けていて住まいは黒人居住区にされながらも、亡き祖母の生まれ代わりのようなマグノリアにより、落ち込んでいた母も立ち直り、両親に立ち向かう仕方を学ぶタイガー。
自然の声を聞ける父はいち早く天災ハリケーンの襲来を予感し、留守の主人に託された新種の花の苗を守ることに懸命になる。知恵遅れの父をバカにする従業員に逆らっても父に協力する主人の夫人。嵐の中でも娘を心配して外に飛び出す母親。祖母は母は何事にもまっすぐだと。つまづくと子供のように泣き叫んだり、ボーッとしてしまうが、一途な人。
父と母を見直して、叔母さんの誘いを断り、両親の世話をすることを選んだタイガー。人が生きる道を考えさせられる作品だった。