『崖の国物語』シリーズの作家コンビによる新たな冒険ファンタジー三部作の最後が本書。舞台となる世界は三部作とも同じようで、前二作で登場した人物や食べ物などの名前が登場する。前の作では暖かな南の国の海岸地方が舞台となったが、今回の始まりははるか北の地。トナカイで生計を立てる子供のいない夫婦が、雪男により幼い子を得る。旅の途中にシロクマに襲われたそり、シロクマと争った雪男が助け出した子を夫婦に預けた。それから十年あまり、夫婦の愛に包まれ育った少年ヒューゴは納屋の隅で、亡き両親の形見の品を見つける。そりと熱気球を合わせたような機械と、それに取り付けられていた丸いハートのコンパス。しかも画面には日の当たる南の地の横に、我が家という表示もある。亡き両親のことが知りたいという思いにとりつかれたヒューゴは、育ての親に頼み込み、機械を修理し、我が家に向けて旅立つ。
持っていたチーズも食べつくし、瀕死の状態で不時着したのは、とある港町の高台にある広場にたつ樹木。その場に居あわせたのは年老いた二人の人魚。気を失った少年を助けて自宅へ。
目が覚めた少年が、亡き両親がつけた名前を名乗ると驚く人魚の老嬢たち。亡き両親の知り合いだった。やがて近所に住む両親の知り合いたちの間を巡って歓待される。
ところどころに挿入されるこの町の著名人物たちの挿話。人魚たち、老いた点灯夫、不思議なお茶をブレンドする夫妻、空飛ぶ絨毯を織る女性、機械魔法使いの男など。彼らがみな両親に関わりのあった人たちだとわかる。物語収集家だった祖父が建てた研究所と季刊紙は今は得体の知れない後継者によりゴシップ雑誌になり下がっている。その編集者は自身の過去や正体に気づく恐れがある広場の回りに住む人々を陥れて追い出そうと画策している。
住み慣れた家を追い出された人々が、今は廃された灯台に住む点灯夫の話を聞いているときに、ヒューゴはすべてが結び付く。元凶は誰か。
育ての親のもとに帰ろうとしていたヒューゴは夜中、研究所にある飛行そりを手に入れようと忍び込み、北の地に住む伝説の雪男を発見。巨大な三指の足跡に比べ、子供くらいの背丈しかない雪男。今はゴシップ雑誌の印刷をしている様子。雪男たちにそれをさせている話収集家だった祖父に出会うヒューゴ。編集者の秘密を知り、正気を取り戻した祖父。
持っていたチーズも食べつくし、瀕死の状態で不時着したのは、とある港町の高台にある広場にたつ樹木。その場に居あわせたのは年老いた二人の人魚。気を失った少年を助けて自宅へ。
目が覚めた少年が、亡き両親がつけた名前を名乗ると驚く人魚の老嬢たち。亡き両親の知り合いだった。やがて近所に住む両親の知り合いたちの間を巡って歓待される。
ところどころに挿入されるこの町の著名人物たちの挿話。人魚たち、老いた点灯夫、不思議なお茶をブレンドする夫妻、空飛ぶ絨毯を織る女性、機械魔法使いの男など。彼らがみな両親に関わりのあった人たちだとわかる。物語収集家だった祖父が建てた研究所と季刊紙は今は得体の知れない後継者によりゴシップ雑誌になり下がっている。その編集者は自身の過去や正体に気づく恐れがある広場の回りに住む人々を陥れて追い出そうと画策している。
住み慣れた家を追い出された人々が、今は廃された灯台に住む点灯夫の話を聞いているときに、ヒューゴはすべてが結び付く。元凶は誰か。
育ての親のもとに帰ろうとしていたヒューゴは夜中、研究所にある飛行そりを手に入れようと忍び込み、北の地に住む伝説の雪男を発見。巨大な三指の足跡に比べ、子供くらいの背丈しかない雪男。今はゴシップ雑誌の印刷をしている様子。雪男たちにそれをさせている話収集家だった祖父に出会うヒューゴ。編集者の秘密を知り、正気を取り戻した祖父。